RPA・自動化に関するお役立ち情報

RPA資格の種類や取得のメリット・デメリット、学習方法を解説

近年、国内大手企業を中心に業務を効率化できるシステムとしてRPAツールが広がりを見せています。それに伴い、RPAに関する資格も注目を集めているのも事実です。

RPA全般の知識を問うような資格試験はないものの、いくつかのベンダーからRPAツールごとの知識を認定する資格が発行されています。

この記事では、RPA資格の種類や試験内容や受験費用といった概要について解説します。

また、RPAの資格を取得するメリットやデメリット、学習方法についても解説していますので、あわせてご参照ください。

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 1.RPA資格の主な種類と概要

RPA資格の主な種類と概要

RPAツールには、RPA全般の知識を問う資格試験はありません。しかし、RPAツールごとにベンダーが運営・認定している資格試験があり、民間資格として受験が可能です。

RPAの資格には、主に以下の5種類があります。

  • WinActor RPA技術者検定
  • UiPath Certified Professional
  • BizRobo!検定
  • Automation Anywhere Certification
  • Blue Prism Certification

ここでは、RPAの各資格について概要や受験料などをご紹介します。

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 1-1.WinActorの資格「RPA技術者検定」

「WinActror」とは、NTTグループによって開発・提供されている国産のRPAツールです。多くの企業に利用されており、国内で高いシェアを占めています。

WinActorの資格「RPA技術者認定」は、NTTデータ社が運営・認定しており、RPAツールの運用レベルに応じた2つの資格が用意されています。

RPA技術者認定 アソシエイト

WinActorを活用するのに必要な基礎知識が身についているか認定する資格です。

出題形式選択問題 50問
試験時間60分
合格基準原則として、正答率7割以上
受験資格制限なし
受験方法全国にあるIT教室などで会場試験
日程年末年始を除く毎日(会場より異なる)
受験費用税込7,150円

RPA技術者認定 エキスパート

 実際の業務においてWinActorを活用した自動化の技術レベルを認定する資格です。

出題形式選択問題 30問実技問題 3問
試験時間120分
合格基準選択問題、実技問題それぞれで合格基準を満たす必要あり
受験資格制限なし
受験方法オンライン
日程3ヶ月程度の周期で年4回ほど開催
受験費用税込21,780円

また、WinActorは公式より無料のRPA入門講座や、学習レベルに応じたeラーニングが用意されているのもポイントです。RPAの資格を確実に取得したい方へ向けて、確かな知識を蓄えてから受験しやすくなっています。

 1-2.UiPathの資格「UiPath Certified Professional」

「UiPath」とはニューヨークに本社を置くUiPath社から提供されているRPAツールです。海外ベンダー製品ですが、日本語のサポートも充実しており、RPAの無料学習サービスなども行っています。

UiPath社は「UiPath Certified Professional」というRPA用の資格試験を実施しており、レベルに応じて2つの試験が用意されています。

UiPath RPAアソシエイト資格試験

UiPathの基本的な知識と、業務自動化の基礎スキルを認定する資格です。

出題形式択一式選択、並び替え
試験時間90分
合格基準正解率70%以上
受験資格前提条件は特にナシ
受験方法テストセンターで会場試験またはオンライン
受験費用税別16,000円

UiPath RPAデベロッパー上級資格試験

UiPathのRPAツールに加えて、その他UiPath製品も含めた総合的な自動化知識を認定する資格です。

出題形式択一式選択、並び替え
試験時間120分
合格基準正解率70%以上
受験資格前提条件は特にナシ
受験方法テストセンターで会場試験またはオンライン
受験費用税別22,000円

 1-3.BizRobo!の資格「BizRobo!検定」

「BizRobo!」とは、RPAテクノロジーズ社が提供するRPAツールです。2,300社以上の企業で採用されているなど多くの導入事例があります。

RPAテクノロジーズ社はBizRobo!の資格試験として「BizRobo! 検定」を提供しています。DS(Design Studio)、DA(Device Automation/Desktop Automation)というBizRobo!に関する知識それぞれに対してRPA資格検定の受験が可能です。

出題形式4択問題40問
試験時間40分
合格基準正解率70%以上
受験資格BizRobo!利用者すべて
受験方法オンライン
受験費用DS検定・DA検定ともに、税込2,200円

 1-4.Automation Anywhereの資格「Automation Anywhere Certification」

「Automation Anywhere」とはAutomation Anywhere社が開発・提供しているRPAです。世界90カ国以上で導入事例があり、世界的な実績を持っています。

Automation Anywhere社は「Automation Anywhere 認定 RPA プロフェッショナル」という検定試験を実施しており、レベルに応じて2種類のRPA用資格が用意されています。

Automation Anywhere アドバンスド RPA プロフェッショナル

Automation Anywhereの製品に関する知識を評価する資格です。

出題形式選択問題60問
試験時間120分
合格基準正解率80%以上
受験資格公式で用意された全6時間の学習コースを修了
受験方法オンライン
受験費用75ドル

Automation Anywhere マスター RPA プロフェッショナル

Automation Anywhereの製品を利用してBotを作成する能力を評価する資格です

出題形式選択問題50問
試験時間105分
合格基準正解率80%以上
受験資格Automation Anywhere アドバンスド RPA プロフェッショナル認定Automation 360 Community Editionを活用してBot作成を実践演習
受験方法オンライン
受験費用125ドル

また、無料の学生向け資格として「エッセンシャル RPA 認定」も用意されています。こちらのRPA資格は、0ドルで受験可能です。ただし、前提条件として Automation 360 RPAエッセンシャル(学生向け)のコンテンツを修了する必要があります。

 1-5.Blue Prismの資格「Blue Prism Certification」

「Blue Prism」とはイギリスに本社を置くBlue Prism社が提供するRPAです。RPAの先駆者として知られ、長い歴史を持っているツールです。Blue Prism社はBlue Prismの開発者向けの7種類のRPA用資格認定試験を用意しており、レベルや内容によって分けられています。

以下では自動化について代表的な2つのRPA向け試験についてご紹介します。

Blue Prism Developer

Blue Prismを開発するうえで、基礎的な理解度を図り認定する資格です。

出題形式-
試験時間60分
合格基準正解率70%以上
受験資格なし
受験方法全国にある専用のテストセンター
受験費用16,000円

Blue Prism Professional Developer

Blue Prism Developerの上位資格で、更に高度な知識・技術を認定する資格です。

出題形式-
試験時間60分
合格基準正解率70%以上
受験資格Blue Prism Developer認定後6ヶ月
受験方法全国にある専用のテストセンター
受験費用-

 2.RPA資格を取得するメリット

RPA資格を取得するメリット

RPAの資格を取得すると、ツールに関する知識が獲得できたり、キャリアアップに繋がったりするなど、多くのメリットが得られます。

ここでは、RPAの資格を取得するメリットについて解説します。

 2-1.ツールの機能や使い方を幅広く学べる

RPAツールの資格を取得する代表的なメリットが、システムの理解度が深まる点です。各RPAの資格は、ツールの機能や使い方について幅広い範囲から出題されます。

資格習得に必要な学習を通じて、今まで利用していなかった機能や使い方について、幅広い知識を身につけられる点がメリットです。新たな機能を活用できるスキルが身につくため、RPAツールの資格取得後に業務をさらに効率化できた事例も少なくありません。

また、RPAツールの資格を習得すれば、自身がどの程度RPAツールについて理解しているのかの指標になります。そのため、ただ単に証明としての資格取得ではなく、学習のステップアップとしてRPA資格の取得を目指すのもおすすめです。

ココがポイント


ベンダーが提供する資格取得向けのサービスを利用すれば、効率的にRPAの使い方を学べる

 2-2.RPAエンジニアとしてのキャリアアップに役立つ

RPA資格を取得すれば、RPAエンジニアとしてのキャリアアップや転職に役立ちます。比較的新しいシステムであるRPAは、職歴のみでは評価されにくい部分があるのも事実です。

そこで、RPA資格を取得しておけば、職歴だけでは評価・証明しにくいスキル面を客観的に証明できる指標のひとつになるのは間違いありません。自身のスキルをアピールできる材料として利用できるのも、RPA資格取得のメリットのひとつです。

 2-3.ツール導入サポートやRPA研修などに活かせる

自社業務に他社へのRPAツール導入サポートや、RPA研修を取り入れたい場合にも、RPA資格の取得が役立ちます。専門資格を有するだけで、ツール導入サポートとしての信頼度が高まるだけでなく、深まった知識をもとに質の高い支援を行えます。

自社社員がRPA資格を取得し、RPAに関する知識を身に着けていれば、導入や研修で体系的なサポートができるようになるのは間違いありません。

RPA用の資格を持っていれば、他社企業や取引相手へのスキル証明ができるのもメリットです。スキルがアピールできれば、自社へ安心して業務依頼をしてもらいやすくなります。

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 3.RPA資格を取得するデメリット

RPA資格を取得するデメリット

RPA資格を取得すれば、RPAの理解度向上に繋がったり、キャリアアップに繋がったりするメリットがあります。とはいえ、デメリットがまったくないわけではありません。

ここでは、RPA資格を取得するデメリットについてご紹介します。

 3-1.学習に時間がかかる

RPA資格を取得するデメリットのひとつが、時間的なコストがかかる点です。RPAの資格試験に合格するには、各RPAツールに関する全般的な知識を求められる場合が多く、普段の業務では使わないような機能まで学習が必要なケースがあります。

格試験によっては、RPAツール以外の知識を含めた総合的な知識が求められる事例も。

そのため、業務担当者へ資格取得を命じる場合は、負担が大きくなりすぎてしまわないよう、別途学習時間を設けてあげるなどの対策が大切です。学習に時間が掛かってしまう点を理解したうえで、RPAの資格取得を促せる・トライする環境づくりをおすすめします。

 3-2.受験費用がかかる

RPAの資格試験を受けるには、受験費用を支払う必要があります。資格試験によっては、1度不合格になっても再度受験できる制度なども設けられていますが、基本的には受験する都度、受験費用が必要です。

また、RPAの資格対策のために有料の講座やRPAスクールを利用する場合もコストがかかってしまいます。RPAツールによっては、公式で学習サービスを用意しているソフトもあるため、最小限のコストで効率的に学習したい場合はそれらを活用するのもポイントです。

 3-3.実務に役立たないケースがある

RPAの資格取得を目指すデメリットのひとつに、学習した内容が実務に役立たないケースがあげられます。RPA資格は、ツールについて幅広い範囲の知識が要求されるため、実際の業務で使わない機能について習得しなければならない事例も少なくありません。

言い換えれば、実務に役立たない知識まで身に着けなければならないうえに、資格そのものがRPAを使った業務効率化に役立つわけでもありません。

RPA資格にかける時間や費用といったコストに見合うだけの効果が得られないと判断できる場合は、そもそもRPA資格を取得しないのも選択肢のひとつです。

ココがポイント


RPAの資格取得は必ずしも必須ではない

 4.RPA資格試験の学習方法

RPA資格試験の学習方法

RPAについて学習するにはさまざまな方法があります。それぞれメリット・デメリットが異なるため、自分の勉強法や目的にあわせた手段を選ぶのが重要です。

ここでは、RPAの資格試験対策として、学習方法の一例をご紹介します。

 4-1.書籍で学ぶ

RPA資格は書籍を利用するのも学習方法のひとつです。公式の資格参考書や過去問などが販売されているケースもあり、必要な情報が得られやすいほか、PC画面と見比べながら学習できるメリットもあります。

しかし、書籍のなかには情報が古くなっているケースなど、学びたいRPAツールのバーションと異なる内容がある可能性に注意が必要です。書籍で学習する場合は、どのような内容か、記載されているバージョンやソフト等をあらかじめチェックする作業が大切です。

また、書籍を利用する場合は、RPAツールにアップデートがあると内容がアップデート後に対応できない可能性も。そのような心配をしたくない場合は、オンライン講座を利用するのもおすすめです。

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 4-2.オンライン講座で学ぶ

RPA資格試験に向けた勉強方法のひとつが、RPAツールのベンダーやITスキルの学習サイトが提供するオンラインサービスの利用です。

オンラインで学習できるサービスはさまざまな方法で提供されており、「講座形式」「動画形式」「テキスト形式」「PAの環境を再現して操作しながら学べるサービス」まであります。

そのため、自身に合った学習法が選択しやすいメリットがあるほか、常に情報がアップデートされるため最新の情報が学べるのが特長です。

また、RPA資格試験によっては、試験用の学習コースが用意されているケースも。特に高難易度の資格取得を目指す場合は、試験用の学習コースを利用すれば、効率的にRPA資格について学習できます。

 4-3.ヘルプを参照しながらRPAツールを使う

実際にRPAツールを利用するのも、資格取得のための学習につながります。公式のヘルプやマニュアルを見て実際に作業を自動化するのも、RPAを習熟する学習法のひとつです。

また、無料で利用できる公式のマニュアルのなかには、ステップ形式で学習コースのように利用できる場合もあるため、活用すれば効率的な学習に繋がります。

とはいえ、RPAの基本的な資格だけではなく、高難易度の資格も目指す場合は、ただRPAを利用するだけでは足りない場合があるのも事実です。そのため、RPAの資格取得を目指す場合は、実際にRPAツールを操作しつつほかの学習方法と併用するのをおすすめします。

オーダーメイドRPAツールRaBit

 5.資格の勉強が不要なオーダーメイドRPA制作サービス「RaBit」とは?

資格の勉強が不要なオーダーメイドRPA制作サービス「RaBit」とは?

RPAの資格を取得すれば、多くのメリットが得られます。しかし、費用的・時間的コストがかかってしまい、学習・資格取得までに多くの負担がかかってしまうのも事実です。

そこで弊社は、学習不要で利用できるオーダーメイドRPA制作サービス「RaBit」をご提供しております。「RaBit」なら、企業一つひとつにあわせたRPAをオーダーメイドで提供しているため、新たに専門的な知識を学ぶ必要なく、業務の効率化を実現できる点がメリットです。

ここでは、「RaBit」について解説します。

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 5-1.ヒアリングから設計、導入後までワンストップでサポート

抜群のコストパフォーマンスも「RaBit」を選択するメリットのひとつです。「RaBit」はRPAツールのなかでも特に安価に設定されており、初期費用66,000円で専門知識を持ったエンジニアがヒアリングから導入まで行うほか、月額10,450円からご利用いただけます。

また、「RaBit」でRPA化した結果、作業時間が減少して残業代などの人件費を削減できた事例も。業務の効率化を図れるだけでなく、業務担当者に発生する時間・費用的コストまで削減できます。

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 5-2.自社に合うRPAツールが低コストで導入できる

抜群のコストパフォーマンスも「RaBit」を選択するメリットのひとつです。「RaBit」はRPAツールのなかでも特に安価に設定されており、初期費用66,000円で専門知識を持ったエンジニアがヒアリングから導入まで行うほか、月額10,450円からご利用いただけます。

また、「RaBit」でRPA化した結果、作業時間が減少して残業代などの人件費を削減できた事例も。業務の効率化を図れるだけでなく、業務担当者に発生する時間・費用的コストまで削減できます。

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 5-3.学習の手間を抑えて業務効率化が可能

「RaBit」は、企業一つひとつに合わせてオーダーメイドでRPAを制作するため、学習の手間がかかりません。導入する企業の課題に応じて必要な機能を実装するため、RPAツールの使い方や余計な機能を新たに覚えなくても業務の効率化ができます。

またツールの使い勝手に関しては、オンラインで利用できるデモもご用意しております。

オンラインデモをご希望の際は「RaBit」公式ホームページのフォームからお問い合わせください。3営業日以内に弊社担当者からご返答いたします。

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 6.まとめ

まとめ

RPAには、RPA知識全般を証明するような国家資格はありません。その一方で、一部ベンダーごとにRPAツールの資格試験を運営・認定しています。

RPA資格は、RPAに関する専門スキルの証明になるほか、RPAの学習につながるメリットがあります。とはいえ、実際の業務でRPAを利用するだけなら、RPAの資格取得は必須ではありません。

時間・費用的コストがかさんでしまったり、いざ取得してもあまり役に立たなかったり事例もあり、資格取得のコストを実運用のスキル向上に回した方が効率的な可能性も残ります。

もし、RPAツールを導入する前準備としてRPA資格の取得をお考えの場合は、オーダーメイドRPA制作サービス「RaBit」をご利用ください。

「RaBit」をご利用いただければ、資格の勉強や、受験にかかるコストを省いて、企業一つひとつに合わせたRPAツールを提供させていただきます。初期費用66,000円、月額10,450円の低コストからRPAツールを運用できるため、この機会に是非ご検討ください。

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