リモートワークの推進や働き方改革が進められているなかで、業務自動化ツールである「RPA(Robotic Process Automation)」が注目されています。
時間のかかる手作業や定型的なパソコン業務をRPAで自動化すれば、人材不足の解消や労働時間の削減につながるでしょう。
近年は大企業だけでなく、中小企業やベンチャー企業でもRPAの導入が進められています。
しかし、中小企業でRPAを活用するにあたって、以下のような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
「規模の小さい中小企業でも、RPAの導入効果は本当にあるの?」
「中小企業向けのRPA導入事例を知りたい」
そこで本記事では、RPAの導入を検討している中小企業の方へ向けて、RPAの導入効果や実際の導入事例をまとめて解説します。
ぜひ本記事を読んで、RPAの導入に対する具体的なイメージを膨らませてください。
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1.中小企業にRPAは必要なのか?
RPA(Robotic Process Automation)は、人がパソコンを使って行う作業を自動化できるツールです。
RPAは2015年頃から注目され始めましたが、当時導入を進めていたのは大手企業が中心であり、中小企業やベンチャー企業ではあまり導入されていませんでした。
しかし、最近では中小企業向けRPAなどの登場から、RPA化を積極的に推し進める中小企業が増えつつあります。
導入を進める主な理由として挙げられるのは、次の2点です。
- 中小企業での人材不足が深刻化している
- 中小企業でも働き方改革が推進されている
少子高齢化によって生産年齢人口が減少している日本では、あらゆる企業で人材不足が進行しており、特に中小企業ではそれが顕著です。
また、政府主導で働き方改革も推進されており、有給休暇消化率の向上や長時間労働の解消が急務となっています。つまり、中小企業はより少ない人数、少ない時間で今までと同様の業務量をこなす作業の効率化が求められているのです。
しかし、今までと同じやり方をしていては、人材不足の解消と働き方改革の推進は実現できません。そこで、業務自動化を実現するソフトウェアとして、中小企業向けのRPAツールに期待が集まっています。
2.【中小企業向け】RPA導入のメリット
RPAの導入によって、中小企業はどのようなメリットを得られるのでしょうか。
ここでは、主なメリットとして3つの内容をご紹介します。
2-1.手作業を自動化できる
RPAを使えば、データ入力・データ照合・情報収集・報告書作成といった手間のかかる作業を自動化できます。
ソフトウェアであるRPAは、人が行うよりも作業効率に優れており、ミスのない的確な作業も可能です。
近年の中小企業ではデジタル化が進んでおり、システムやソフトウェアを導入して業務の効率化を図っている企業も少なくありません。
それらの操作をRPAで自動化すれば、従業員の負担も大幅に軽減できます。
2-2.本来すべき業務に集中できる
RPAで自動化できる作業は、手順やルールが明確に決まっているパソコン業務です。
こうした業務は人の判断を必要としない内容が多く、必ずしも人がやらなくてもよいといえます。
人材不足に苦しむ中小企業にとって、本来人がやらなくてもよい業務に従業員の工数が割かれている状況は好ましくありません。
RPAに業務を任せれば、従業員は人にしかできない付加価値の高い業務に集中できるようになります。
ココがポイント
RPAの導入で従業員の負担を軽減すれば、対応力もあがり、顧客満足度の向上にもつながる
2-3.人件費の削減が期待できる
ソフトウェアであるRPAは、場合によっては人の何倍もの業務量をこなせます。
休日や夜間も稼働し続けられる上に、作業スピード自体も人より早いためです。RPAを導入した企業が、年間で数万時間もの工数を削減できた事例もあります。
RPAの活用にも当然コストはかかりますが、人件費に比べると安価に抑えられる場合が多く、企業の利益率向上に役立ちます。
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3.【業種別】中小企業のRPA導入事例
実際にRPAを導入した中小企業は、どのような用途で活用しているのでしょうか。
ここでは、5つの業種別に中小企業向けのRPA導入事例をご紹介します。
>ほかにもさまざま!オーダーメイドRPAツール「RaBit」の導入事例はこちら
3-1.不動産
アパートや貸家、駐車場などの不動産管理を手掛ける企業では、不動産賃貸管理システムへのデータ入力作業にRPAを活用しています。
Excelデータからシステムに転記する定型作業の自動化によって、人の工数やミスを削減できただけでなく、会計業務や顧客対応といった人にしかできない業務により多くの時間を割けるようになりました。
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3-2.アパレル
フットウェアの製造・販売を行う企業では、定期的なレポート作成にRPAを活用しています。
従来は月次決算に使用する在庫情報のレポートを人が1時間以上かけて作成していましたが、RPAの導入後は約15分程度で作成。浮いた時間をレポートの分析に割けるようになりました。
そのほかにも、通販サイトでの事務処理などもRPA化しており、人に変わる新しい労働力としてRPAが活躍しています。
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3-3.飲食
飲食店チェーンを経営する企業では、給与関係の事務作業をRPAで自動化しています。
従来はタイムカードの情報をExcelに手で打ち込み、給与明細を手書きで作成するアナログな作業を行っていました。しかし、給与計算ソフトとRPAの導入によって、ボタン1つで給与明細が出力できるようになりました。
そのほかにも、さまざまな手作業の自動化に取り組んだ結果、もともと3人で約9日かかっていた作業が、1人で数時間作業するだけで終わるようになり、大幅に人件費を削減できたといいます。
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3-4.住宅
住宅や住宅設備の販売を行う企業も、給与関係の事務作業をRPAで自動化しています。具体的には、給与システムから各従業員分のPDFを出力し、給与データをワークフローで申請する作業です。
給与関係の作業はミスが許されないため、担当者には心理的な負担もかかっていました。
しかし、RPAで自動化すると担当者は最終チェックをするだけでよくなり、手間が少なくなりました。
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3-5.人材派遣
人材派遣事業を手掛ける企業では、給与計算を始めとする事務処理の自動化にRPAを活用しています。
たとえば、派遣先企業から来る勤怠データを日報に転記する作業と、日報の情報を給与計算ソフトへ転記する作業をRPAで自動化しており、2日ほど掛かる工数をまるまる削減することに成功しました。
その結果、新しい従業員を採用しなくてもよくなり、採用コストの削減に役立ったといいます。
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4.中小企業でRPAを導入するときのポイント
ここまで、RPAがなぜ中小企業向けなのか、人材不足の解消や労働時間の削減に役立つメリットを紹介してきました。
しかし、RPAにも当然リスクはあるので、運用において失敗しないように注意する必要があります。
ここでは、中小企業の方へ向けてRPAを導入・活用する際に意識していただきたいポイントを解説します。
4-1.スモールスタートで導入成功事例を作る
RPAの導入時は、スモールスタートで少しずつ業務の自動化に取り組むことをおすすめします。
最近のRPAツールはITの知識があまりない人でも扱えるようになっていますが、使い方を理解するまでにある程度時間がかかってしまうケースがあります。
不慣れなうちにさまざまな業務の自動化に取り組んでしまうと、設定ミスなどによるトラブルが発生しがちです。結果として、RPAにマイナスイメージを持たれてしまい、現場主導の積極的なRPA化が進まなくなってしまいます。
比較的簡単な業務から自動化に取り組み、成功事例を作ってからほかの業務に横展開していくようにしましょう。
4-2.自動化する業務を明確にする
RPAを導入すれば、どのような業務でも自動化できるわけではありません。RPAを使った自動化に適している業務は、手順やルールが明確に決まっている定型的なパソコン作業です。
自動化に適していない業務を無理にRPA化しようとすると、結果として業務が非効率になってしまうかもしれません。
RPAを導入する前に、自社で行っている業務を洗い出してどの業務を自動化するかを明確にしておきましょう。
「自動化する業務の選定が難しい」とお考えの方は、手厚いサポートを提供しているRPAツールのベンダーがおすすめです。
サポートを受けられるベンダーと連携を取れば、効率的に業務のRPA化を進められます。
4-3.社内研修・マニュアルを作る
RPAを中小企業向けで運用するとき、実際にツールを扱うのは多くのケースで現場担当者です。そのため、現場の担当者自身がRPAの使い方を理解できるように、社内研修やマニュアル作成といった教育体制の整備が求められます。
社内で多くの人がRPAを使えるようになれば、より業務の効率化が進むだけでなく、業務のブラックボックス化も防げます。自社だけで教育体制の整備が難しい場合は、RPAツールのベンダーにも相談してみましょう。
ココがポイント
RPAツールのベンダーによっては、社内研修やマニュアル作成、運用もサポートしてくれる
5.中小企業向け!RPAの導入なら「RaBit」がおすすめ
最後に、弊社が開発・提供しているRPAツール「RaBit」について紹介いたします。「RaBit」は、中小企業向けのRPAツールであり、実際に多くの中小企業で導入いただいております。
「RaBit」の主な特徴は次の通りです。
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5-1.サポート体制が充実している
「RaBit」では、150名以上のプロオペレーターによるサポート体制を完備しています。
はじめてのRPAツールでは「設定方法が分からない」「RPAが動かなくなった」といったトラブルが起こりがちですが、「RaBit」にご相談いただければ、迅速に問題を解決いたします。
5-2.難しい設定を行う必要がない
「RaBit」は導入時のサポートも充実しています。
専任のスタッフがヒアリング・設計・導入までフルサポートしており、お客様の業務に合わせたオーダーメイドの設定まで対応可能です。
お客様ご自身で難しい設定を行う必要はなく、簡単かつ確実に業務の自動化を実現しています。
5-3.中小企業でも導入しやすいコスト
「RaBit」は初期費用66,000円、月額10,450円と業界屈指の安価なコストで導入していただけます。また、業界内でも特に安価であるにもかかわらず、機能やサポート内容が充実しているのが特徴です。
そのため、あまり大きなコストをかけたくない中小企業向けRPAツールとしてご導入いただくケースが増えています。
どのようなお悩みもご相談に応じますので、RPAの導入に疑問を抱えている方はぜひお気軽にお問い合わせください。