パソコン上で繰り返される定型業務の多くを自動化できるRPAツールは、AIとは違って判断が求められない単純作業の自動化に適したシステムです。そのため、AIの台頭を受けてもRPAツールの需要は一定数あり、RPAを新規導入する企業も多くなっています。
そのため、2024年でもRPAツールを活用しようと自社に適したシステムを探している方も少なくありません。
この記事では、2024年最新版のおすすめRPAツール5選をご紹介します。市場規模やタイプ別のメリット・デメリットも解説しますので、あわせてご参照ください。
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1.RPAの市場規模は2024年以降も成長する見通し
世界最大規模のICTリサーチ会社「ガードナー」や、国内調査会社株式会社「矢野経済研究所」によると、RPAツールの市場規模は2024年まで毎年2桁規模で成長し続けると見込まれています。
また、2022年では31億米ドル(日本円換算で約4,300億円)だったRPA市場規模も、2023年から2030年にかけてCAGR 28.8%で成長し、233億米ドルまでの市場規模に達するとの予測も行われているのも事実です。
多くの調査結果を踏まえると、RPAの市場規模は2024年以降も大きく成長し続けると言えます。
出典:ガードナー「世界におけるRPAソフトウェアの売上高が2021年には20億ドル近くに達する」
出典:株式会社グローバルインフォメーション(DataM Intelligence)「ロボティックプロセスオートメーションの世界市場-2023年~2030年」
1-1.RPAの最新動向は活用率がアップ
株式会社「MM総研」によると、社数の導入ベースでは年商50億円超えの企業で45%の企業がRPAツールを導入しているとされています(2022年9月時点)。2021年に行われた調査と比べて8ポイント増加しており、活用率が増加しているのは間違いありません。
RPAツールは今後も中小企業を始めとして導入され、「ブーム」よりは「実践的な実用段階」に進んでいると言えるでしょう。今後は、RPAを活用した業務の効率化が前提となり、人材不足の解消や業務プロセスの自動化を実現する事例が増加していくと見込まれます。
出典:株式会社MM総研「RPA国内利用動向調査 2022(2022年9月時点)」
ココがポイント
RPAツールなら単純作業を自動化できるため、人手不足の解消にもつながる
2.2024年におけるRPAツールの種類とメリット・デメリット
2024年段階では、主に3つのタイプでRPAツールが登場しています。それぞれのシステムにおける種類は以下のとおりです。
- デスクトップ型
- クラウド型
- サーバー型
いずれも特色が異なり、事業規模や自社の業務内容に合わせて選ぶべきシステムが異なるため要チェックです。
ここでは、各RPAツールそれぞれのメリット・デメリットを解説します。
2-1.デスクトップ型
デスクトップ型は、一つひとつのパソコンにインストールして使うRPAツールです。スポット的に採用しやすく、担当者レベルで管理・運用しやすいメリットがあるものの、複数端末をまたいだ作業にはそれぞれにシステムを導入しておく必要があります。
【メリット】
- スモールスタートで業務を効率化しやすい
- サーバーを準備するコストが必要ない
- 一人での運用スタートも行える
【デメリット】
- システムを導入したパソコンしかRPA化できない
- 大規模な業務の自動化には適していない
ココがポイント
デスクトップ型RPAツールは運用しやすく、利用無料のRPAツールもデスクトップ型が多い
2-2.クラウド型
クラウド型は、SaaS式でさまざまなデバイスからシステムを操作できるRPAツールです。ソフトウェアのインストールなど手間が掛からず、手早くスタートが切りやすいメリットがある一方で、クラウド型RPAツールが自動化できる業務はWebブラウザの操作に限られます。
【メリット】
- SaaSとしてインターネットとデバイスがあればどこでも利用できる
- 初期コストを大きく抑えられ手早くスタートできる
- システムのメンテナンスなどもベンダーが行う
【デメリット】
- 自動化できる業務はWebブラウザに限られる
- オンプレの自社システムなどと連携させられない
2-3.サーバー型
サーバー型は、自社サーバーなどにインストールし、自社内の部署をまたいで大規模な業務の自動化を図りやすいRPAツールです。大企業など複数部署の業務を自動化したり、一定のセキュアを保ちたかったりするニーズを満たせるメリットがある一方で、サーバーの準備やシステムの構築・保守など細かい管理コストが求められます。
【メリット】
- 多くのデータを一括で取り扱えるため大企業での運用に適している
- 複数のロボットを一元管理しやすくなる
- 運用情報や状況を可視化しやすくなる
- 自社サーバーの構築でセキュリティを確保しやすくなる
【デメリット】
- 業務をRPA化するまで多大なコストがかかる
- 運用をスタートするのに専門の機材や人材が必要
3.2024年におすすめのRPAツール5選
RPAツールには多くのソフトウェアが登場しているなか、2024年では人気を集めているシステムも多くなっています。ここでは、そんなRPAツールから、特におすすめのソフトウェア5選を比較してご紹介します。
名称 | システムの種類 | 初期費用 | 利用費用 | 無料トライアル |
---|---|---|---|---|
RaBit | デスクトップ型 | 66,000円 | 10,450円/月~ | × |
Autoジョブ名人 | デスクトップ型 | 要問い合わせ | 180,000円/年~ 600,000円/年~ | 2ヶ月 |
WinActor | デスクトップ型/サーバー型 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 30日間 |
BizRobo! | サーバー型 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 1ヶ月 |
Coopel | クラウド型 | なし | 5,940円/月~ | 30日間 |
3-1.デスクトップ型RPA「RaBit」(ラディックス株式会社)
2024年において、業界でも低コストで導入・運用できるデスクトップ型RPA「RaBit」は、オーダーメイドによるカスタマイズ性が魅力のRPAツールです。完全オーダーメイドにより、プロのヒアリングから設計、提案、開発、導入、運用サポートまで一気通貫で行います。
そのため、RPAツールの導入に必要な作業は「自動化したい作業を伝えるのみ」で、システムの導入コストや手間を抑えてRPAツールを導入したい企業におすすめです。中小企業をはじめとして、幅広いシーンで導入しやすいRPAツールに仕上がっています。
3-2.デスクトップ型RPA「Auto ジョブ名人」(ユーザックシステム株式会社)
安定した稼働力で2024年でも人気を集めているデスクトップ型RPA「Auto ジョブ名人」は、基幹業務などエラーの発生が許されないシーンの自動化にも適したRPAツールです。安定したシステム稼働を誇り、受注業務などの作業も安心して自動化できます。
また、RPAツールを稼働させるロボットの操作(シナリオ)もパーツとして個別に提供されており、個々に組み合わせて業務を最短で自動化しやすいのも特徴です。専用のカスタマーサポートプランを含めて、最短で導入効果を実感しやすい環境が整っています。
>https://www.usknet.com/services/autojob/
3-3.サーバー型RPA「WinActor」(株式会社NTTデータ)
2024年時点では導入企業が7,000社を超えている「WinActor」は、PC1台のデスクトップ型からサーバー型まで動作ができるデスクトップ/サーバー型のRPAツールです。手軽にシナリオを作成できる仕組みが豊富で、自動記録機能を使って普段通り業務をするだけで作業を自動化できます。
また、操作しやすいGUIが完備されているのも魅力のひとつ。プログラミングスキルなどに自信がない社員でも、業務の自動化を実現しやすくなっています。利用者数も多いため、なにか課題を感じたとき自己解決しやすいのも魅力です。
3-4.サーバー型RPA「BizRobo!」(RPAテクノロジーズ株式会社)
2024年時点で幅広いタイプのRPAツールを提供しているRPAテクノロジーズ株式会社では、サーバー型PRA「BizRobo!」も提供しています。開発環境のために必要なインストール数の制限がないため、多くの開発者が同時に取り掛かることのできる魅力があります。
直感的にロボットを作成しやすい仕組みが搭載されているほか、定期的に開かれるキャンパスやセミナーで業務を自動化するノウハウを蓄積しやすいのも魅力です。大規模な業務の自動化にはサーバー型、小規模にはデスクトップ型など、細かくチョイスできるのが特徴です。
>https://rpa-technologies.com/
3-5.クラウド型RPA「Copel」(株式会社ディー・エヌ・エー)
スプレッドシートの自動化などを行えるクラウド型RPA「Copel」は、Webブラウザの操作を自動化するのに適したRPAツールです。細かい微調節は一切不要で、細分化されたシナリオを使って動作を確認しながら業務を自動化できます。
クラウド型RPAツールの多くはWebブラウザ上の自動化に限られているものの、Copelはローカル環境で稼働させられるのも魅力です。一定のセキュリティを確保して社内業務を自動化できるほか、ロボットの管理はクラウド・ローカルどちらも統合して把握できるため、管理にかかる負担を減らせるメリットもあります。
4.RPAツールを導入するメリット
RPAツールにはさまざまなメリットがあるため、2024年でも新しくシステムの導入を考えている人も少なくないでしょう。RPAツールの導入には以下のメリットが存在します。
- 生産性を引き上げられる
- ヒューマンエラーの防止
- 総合的なコストダウンの実現
ここでは、RPAツールを導入するメリットについて解説します。
4-1.生産性を引き上げられる
RPAツールを導入するメリットに、生産性を引き上げられる点があげられます。RPAツールは繰り返し行う単純作業の自動化に長けているほか、24時間365日いつでも稼働できる点が特長です。
そのため、総合的に業務の処理速度がアップするだけでなく、従来の人材をより生産性の高い業務に注力させられます。その結果、RPAの導入で浮いた人的リソースを活用して、企業戦略や企画立案といった業務で生産性を高められるのがメリットです。
RPAツールを活用すれば顧客対応への注力・効率化も実現できるため、生産性の引き上げが顧客満足度の向上にも繋がります。
4-2.ヒューマンエラーの防止
RPAツールの導入によって、ヒューマンエラーを防止する効果が期待できるのもメリットです。RPAツールは事前に設定した作業を繰り返し行う仕組みで、その手順にミスが発生することはほとんどありません。
そのため、「Excelから自社システムへの転記ミス」「給与計算の間違い」など単純なヒューマンエラーによるトラブルを防止することが可能です。RPAツールを導入すれば作業の見直し時間なども減らせるため、「ヒューマンエラーに基づくムダな時間」を削減する効果が期待できます。
4-3.総合的なコストダウンの実現
RPAツールを導入すれば、総合的なコストダウンを実現できるのもメリットです。RPAツールには初期費用や月々の運用コストが掛かる製品が一般的ですが、単純作業を行う人員の雇用費用に比べると、大幅にコストダウンを実現できます。
たとえば、月々10,450円の低コストからご利用いただけるRPAツール「RaBit」では、事務パートの平均年収125万円に比べて、3種類の業務をRPA化すると約70%のコストダウンが可能です。
125万円の人的コストを37.6万円に抑えられる計算のため、年間コストを大きく抑えて業務あたりのコストパフォーマンスを引き上げたい方にも最適です。
5.RPAツールを選ぶときのポイント
RPAツールには3つの種類があるほか、それぞれ費用面や使用感などが大きく異なります。そのため、自社の状況に合わせてRPAツールを選ぶのがベストです。具体的にRPAツールを選ぶときのポイントは以下のとおりです。
- 自社の求めている機能が搭載されているか
- 使い勝手が良いか
- コストパフォーマンスに優れているか
ここでは、RPAツールを選ぶときのポイントを解説します。
5-1.自社の求めている機能が搭載されているか
RPAツールを導入するときは、自社の求めている機能が搭載されているかチェックすることが大切です。多くのRPAツールは「繰り返し行う定型業務の自動化」を行えるものの、クラウド型RPAなどは適応範囲がWebブラウザに限られるなど一部制限があります。
また、複数部署をまたいだ大掛かりな業務の自動化を実現したい場合はサーバー型RPAツールを選ぶなど、求めている機能性によって異なるタイプを選ぶのがベストです。
ほかにも、請求書を読み取らせて転記させる仕組みを搭載するには、文字認識技術(OCR)と連携できるRPAツールを導入する必要があります。どのような機能を使って業務を自動化したいのか、細かい機能性をしっかりとチェックしておきましょう。
5-2.使い勝手が良いか
2024年時点でも人気を集めているRPAツールには、使い勝手の良い製品が勢ぞろいしています。しかし、使い勝手の悪いRPAツールを選んでしまうと、担当者が有効活用しにくく、現場単位で浸透しづらいデメリットがあります。
どれだけシェア率の高いRPAツールでも、自社の従業員にあっているとは限りません。導入するシステムによっては、一定のスキルを持ったIT人材が必要な事例もあります。
そのため、自社の人材を振り返ったうえで、使い勝手の良さに着目してみるのもポイントです。使い勝手の良いRPAツールならうまくシステムを運用しやすくなり、業務のRPA化によるメリットを享受しやすくなります。
5-3.コストパフォーマンスに優れているか
RPAツールを導入するときは、コストパフォーマンスの良さにも着目しましょう。ツールによっては大企業向けのシステムがあり、料金体系もそれに伴って比較的高めに設定されているケースがあります。
無料のRPAツールを除き、一般的な製品には月額/年額のランニングコストがかかります。自動化したい業務規模に見合わない費用感だと、コストパフォーマンスに優れたRPAツールとは言えないのも事実です。
そのため、「どのような業務を自動化したいのか規模感を把握する」「システムをしっかり運用できそうか使い勝手を把握する」の2点を振り返ったうえで、自社の形態に合ったRPAツールの導入をおすすめします。
場合によっては、無料体験版などを活用してRPAツールの使用感を試してみるのもポイントです。
6.2024年にRPAツールを導入するなら「RaBit」にお任せ!
2024年から2030年にかけてRPA市場規模は成長し続けるとされており、今後も多数の企業で導入が進むと見込まれています。そのため、2024年1月時点でRPAを導入していない企業でも、新しく「RPAツールを導入しよう」と考えているケースも少なくありません。
そのようなときは、ぜひオーダーメイドでRPAツールを制作できるサービス「RaBit」をご利用ください。RaBitでは専門家がヒアリングから設計、開発、導入、運用まで一気通貫サポートするため、「自動化したい作業を伝える」だけで業務の自動化を実現できます。
お客様の手を煩わせることなく、低価格で業務を自動化できるため、「自社の規模にあったRPAツールがわからない」「RPAツールの運用ができるか不安」「RPAを開発できる人材がいない」といった方はぜひお気軽に弊社までご相談ください。