定型業務や単純作業の自動化におすすめの「RPA」は、スマホでも活用できるのか気になる方も少なくないでしょう。結論から述べると、スマホ上の操作を自動化できるRPAアプリが多く登場しています。
そのため、スマホ上の作業を自動化したい人はスマホ向けRPAアプリを活用するのがおすすめです。
この記事では、RPAとは何か、スマホで使えるRPAツールのおすすめをご紹介します。ビジネス運用を考えている人に向けて、スマホRPAの有用性についても解説しますので、あわせてご参照ください。
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1.RPAとは
RPAとは、「Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)」の略で、ロボットによる業務自動化を意味します。近年、人手不足や人件費削減といった課題を抱える企業を中心にRPAの導入が進んでおり、注目を集めている仕組みです。
RPAは、主に以下3つの特徴を持つ作業に適しています。
- データ化された情報のやり取り:RPAはコンピュータ上で処理できるデジタルデータの転記・入力・操作を自動化できる(タップ操作など)
- 処理方法やルールが明確であること:RPAはあらかじめ定義されたルールに基づいて動作するため、処理手順が明確な業務に適している
- 単純な繰り返しであること:RPAは24時間365日稼働できるため、同じ作業を繰り返し行う業務の効率化に長けている
具体的には、以下のような業務でRPAの導入が可能です。
- データ入力
- メール定型文返信
- Webサイトの情報収集
- レポート作成
- ファイル転送
上記のような作業をRPA化すれば、従業員はより創造的で付加価値の高い業務に集中できるため、近年多くの企業で導入が進められているシステムです。
そして、RPAツールにはPC上で稼働する業務向けソフトウェア以外にも、さまざまな操作を自動化できる「スマホ向けRPAアプリ」が登場しています。
2.スマホで使えるRPAツール
RPAツールの多くは、PC・ビジネスシーンに主軸を置いた業務向けソフトウェアです。一方で、昨今ではスマホのタップ操作などを自動化できるスマホ向けのRPAアプリ・ツールがあるのも事実です。
なかには、デスクトップの自動化を遠隔で操作できるスマホアプリも登場しています。
ここでは、スマホでも使えるRPAツールについて、代表的なアプリをご紹介します。
2-1.Power Automate
Power Automateとは、マイクロソフトが提供する定型業務の自動化に適したRPAツールです。大きく分けてデスクトップベースとクラウドベースの2つがあり、クラウド上で自動化・操作できる機能がアプリ化された存在です。
スマホ単体で活用するRPAアプリというよりは、外出先でもPC業務を効率化できるツールと言えます。
Power Automateのポイント
- フローの作成機能で自動化したい一連の作業手順を設定できる
- 豊富なコネクタを使ってさまざまなアプリやサービスと連携できる
- 利用料金は月額2,248円/1ユーザーから
2-2.クラウドBOT
クラウドBOTとは、株式会社C- RISE提供のノーコードでロボットを作成できるクラウド型RPAツールです。スマホ上でも操作でき、ブラウザ上で行われるさまざまな操作も、ノーコードで手間を掛けず自動化できます。
Webブラウザ上の操作を自動化できる仕組みから、マルチデバイスに対応しており、スマホ・タブレット・PCなどさまざまな端末から利用できるのも魅力です。
クラウドBOTの主な機能
- ユーザーの操作を自動で記録して、ロボットを効率的に作成できる
- WebサイトやWeb上で稼働するアプリの転記や入力作業を自動化できる
- 利用料金は月額3,000円から
2-3.MacroDroid
MacroDroidはArloSoftが提供するAndroid端末向けのマクロ作成アプリです。厳密にはRPAツールではないものの、スマートフォンの操作を自動化するための機能を備えています。
たとえば、「GPS上で移動を検知すると特定の電話に発信」「PINコードが正しく入力されないと自動的に内カメで写真を撮る」など、特定のトリガーを元に一部操作を自動化できます。
MacroDroidの主な機能
- トリガー、アクション、条件の3つの要素でマクロを定義して、操作を自動化できる
- 時間や位置情報、センサー値などもトリガー条件に加えられる
- 利用料金は月額1,200円
2-4.ショートカット
ショートカットは、Apple社がiPhone、iPadに提供しているスマホ向けマクロ作成アプリです。RPAのように条件付けした操作を自動で実行でき、シンプルなUIと豊富なテンプレートで、簡単に始められる魅力もあります。
iPhoneやiPadなどApple製品にプリインストールされているため、料金も掛からず、無料で利用できるのも特長です。
ショートカットの主な特徴
- 豊富なテンプレートや分かりやすいUIで初心者もマクロを作成しやすい
- Siriと連携してショートカットの動作を実行することもできる
- 利用料金は無料
3.ビジネスでの利用にはPC向けRPAツールがおすすめ
RPAツールとして本格的な業務の自動化を実現する場合、スマホ向けのRPAアプリでは力不足かもしれません。システムの安定性や作業できる範囲などが大きく変わるため、特にビジネスではPC向けRPAツールの利用がおすすめです。
近年では、ビジネス利用として多種多様なPC向けRPAツールが登場しています。なかには、遠隔でスマホ操作によるトリガーに対応した製品もあり、スマホを活用して幅広い業務の効率化を実現できるのがポイントです。
スマホ本体でRPAツールを稼働させるよりは、PC上でロボットが動くソフトウェアを導入し、遠隔で動作を制御できる環境の整備がおすすめです。
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4.PC向けRPAツールの3つの種類
PC向けのRPAツールには大きく分けて3つのタイプが存在しており、実際にロボットが稼働する場所によって種類が分けられます。
- デスクトップ型
- サーバー型
- クラウド型
ここでは、PC向けRPAツールの種類について、それぞれの違いを解説します。
4-1.デスクトップ型
デスクトップ型RPAツールは、PC一つひとつにロボットをインストールして稼働させるタイプのソフトウェアです。中小企業でも多く愛用されており、1つあたりを低コストで導入できる魅力もあります。
デスクトップ型は柔軟な操作に対応しており、PC上で行う定型業務・操作ならほとんどを自動化できるのが魅力です。
一方で、ロボットが稼働している間はほかの操作を受け付けないデメリットがあります。そのため、デスクトップ型RPAツールを利用するときは専用端末を用意したり、特定業務を夜間〜出勤前に稼働させたりするのがおすすめです。
4-2.サーバー型
サーバー型RPAツールは、専用のサーバーにロボットをインストールして複数の端末で共用できるタイプのシステムです。主に大企業で活用されており、さまざまなシステム・端末を横断して業務を効率化できる魅力があります。
また、特定の業務はサーバー上で自動化されているため、稼働中に個人のPCが活用できなくなる心配もありません。セキュリティリスクも抑えられており、ガバナンスに配慮したい企業にもおすすめです。
一方で、サーバーを構築する初期費用やシステムメンテナンスなどさまざまなコストが掛かってしまいます。初期費用だけでなく、管理できるIT人材等のリソースを含めたランニングコストが必要です。
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4-3.クラウド型
クラウド型RPAツールは、ベンダーが提供するサーバーを活用して即日ロボットを活用できるタイプのツールです。クラウドを通して利用できるためサーバー等の用意も必要なく、全体的にコストが抑えられる魅力があります。
初期費用を抑えられるほか、システムの管理もベンダーが行ってくれるため、常に最新のバージョンで業務を自動化できるのが特長です。
一方で、クラウド型RPAツールはWebブラウザ上の操作しか活用できません。自社のオンプレミス環境で稼働するシステム操作は自動化できないため、業務のRPA化を考えているときは事前に業務フローを見返すことが大切です。
なお、クラウド型RPAツールはスマホでも操作できるタイプが多く登場しています。スマホでRPAのシステムを稼働させたい場合は、クラウド型のRPAアプリも選択肢のひとつだといえます。ただし、すべてのソフトウェアが対応しているとは限らないため、事前の検討が大切です。
ココがポイント
スマホでRPAを稼働させる場合は、クラウド型RPAツールがメインになる
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5.RPAを導入するメリット5つ
RPAツールは、スマホの一部操作を自動化するマクロ機能とは大きく異なります。RPAツールをビジネスシーンに導入すれば、以下5点のメリットを得ることが可能です。
- 生産性を向上できる
- 業務改善ができる
- ミスを防げる
- コストを削減できる
- 現場レベルで開発・運用できる
ここでは、RPAを導入するメリットをそれぞれ解説します。
5-1.生産性を向上できる
RPAを導入すれば、業務の自動化を通じて生産性を飛躍的に向上させられます。RPAツールは人間のように休憩や睡眠を必要としないため、24時間365日稼働し続けられるのが魅力です。
今まで人手に頼っていた定型業務や繰り返し作業もRPAに任せられるため、業務の処理能力を大幅に向上させられます。その結果、従業員はより創造性や専門知識を求められる業務に時間を割けるため、結果として企業全体の生産性・成長力につなげられるのがメリットです。
5-2.業務改善ができる
RPAを導入する際は、既存の業務フローを詳細に分析して自動化できる部分を特定する分析作業が含まれます。今までは見過ごされてきた非効率的な手順やムダな作業が明らかになるケースも多く、結果として「RPAを導入する前に一定の業務効率化を実現できた」事例もあります。
加えて、今まで属人的だった業務がRPAにより自動化されるため、特定の人に依存するリスクを抑えられるのもメリットです。業務が標準化されることで、誰でも同じように業務を遂行できるようになります。
5-3.ミスを防げる
RPAツールを導入すれば、転記ミスや入力ミスなどのヒューマンエラーを防止できるのも大きなメリットです。RPAツールは人間のように疲れや感情に左右される心配はなく、常に正確で安定したパフォーマンスを発揮します。
そのため、疲れによって転記ミスや入力ミスをする可能性はありません。その結果、データの見直しやダブルチェックといったミス抑止に使われる時間を別の業務に活用できます。
また、RPAツールは常に均一な品質で成果物を提供できるため、作業者の習熟度や経験が問われないのもメリットです。
担当者ごとに正確性が異なる状況を改善できるため、信頼性を高められるだけでなく、作業品質の均一化によって顧客満足度の向上につなげられる事例もあります。
5-4.コストを削減できる
RPAツールを活用すれば、業務の自動化によって作業時間を大幅に短縮し、人件費等の大幅なコストを削減できるのも魅力です。業務効率を改善できるため、今まで残業が発生していた状況を改善し、残業代のコスト削減を実現できた事例も存在します。
また、RPAツールを活用すれば早朝や深夜など、人材確保が難しい時間帯でも稼働できるのが魅力です。人手不足の解消に貢献できるため、コスト削減だけでなく社員に掛かる負担も軽減できます。
5-5.現場レベルで開発・運用できる
RPAツールのなかには、プログラミングの専門知識がなくとも活用できる製品が多く登場しています。
ノーコード・ローコードで視覚的に機能を設定できるほか、「マウス&キーボードの動きを自動で覚えて繰り返す」「スマホアプリの操作だけで設定できる」といったRPAツールが登場しているのも事実です。
現場レベルで開発・運用できるRPAツールを導入すれば、外部の業者やIT部門に頼る必要もありません。「◯◯を自動化したい」「◯◯すれば業務効率を改善できるのでは」と、現場レベルでPDCAを回してRPAツールを開発・運用できます。
ただし、複雑な業務を自動化したり、自社のオンプレミス環境が特殊だったりと、一部の操作はノーコード・ローコードだけでは実現が難しいかもしれません。そのようなときは、現場担当者を支援できるサポートの手厚いベンダーを選ぶのもポイントです。
6.PC向けRPAツールなら「RaBit」にご相談ください
近年ではスマホでも操作できるRPAツールは多く登場しています。しかし、所定のマクロを動かすだけのアプリだったり、クラウドを通してPC上のRPAツールを稼働させたりする製品が多くなっているのも事実です。
また、ビジネスシーンにおける業務では、PCの活用が欠かせません。そのため、RPAツールの導入によって業務の大幅な効率化を検討している場合はPC向けのRPAツールがおすすめです。
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