生産性の向上や働き方改革に取り組む企業から、徐々に注目を集めているRPA。しかし、まだまだ普及率は低く、RPAの意味や導入効果について理解しきれていないという事業者様も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、RPAのその意味や導入が必要な理由、導入後の効果について詳しく解説します。「RPAがどういう意味なのか分からない」「RPAの導入を検討している」という事業者様は、ぜひ参考にしてみてください。
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1.RPAとは何か
日本RPA協会によると、RPAは以下のように定義されています。
これまで人間のみが対応可能と想定されていた作業、もしくはより高度な作業を、人間に代わって実施できるルールエンジンやAI、機械学習等を含む認知技術を活用した新しい労働力を創出する仕組み(Digital Labor)
出典:一般社団法人日本RPA協会
上記は広義のRPAに関する定義であり、AIや機械学習の技術を活用しているRPAはまだまだ少ないのが現状です。一般的には、人がパソコンで行っている単純かつ定型的な業務をルールエンジンに従って代行してくれるソフトウェアがRPAと考えられています。
RPAが代行できる業務の例としては、次のようなものが挙げられます。
- メールでの問い合わせ内容を転記
- 受発注情報を基幹システムへ入力
- 経費精算や交通費精算
- 提出書類の不備チェック
- 定期報告メールの自動配信
- 日報などのレポートの作成
なんらかの判断を伴ったり、都度作業手順が変わったりする業務ではなく、ルール通りに同じことを繰り返す作業であれば、RPAで代行できるというイメージです。
ココがポイント
人がパソコンで行っている定型的な業務を代行してくれるソフトウェアがRPAと考えられている。
2.RPAの意味について
RPAは「ロボットによる業務の自動化」という意味の言葉です。正式な名称は「ロボティックプロセスオートメーション(Robotic Process Automation)」ですが、通常は略称であるRPAの方が使われています。
RPAは「仮想知的労働者」や「デジタルレイバー(Digital Labor)」と呼ばれることもあります。RPAが単なるロボットではなく私たち人間と一緒に働いてくれる存在として見られているという意味で用いられている言葉です。
日本では2016年頃からRPAが認知され、その有用性の高さからすぐにブームが始まりました。今ではさまざまなRPAが開発されており、AIやクラウド、IoTといったIT技術と並んで多くの人が知る存在になっています。
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3.RPAの導入が必要な理由
RPAを導入する企業は、年々増加しています。では、なぜRPAが企業から求められるようになったのでしょうか。
ここでは、RPAの導入が必要な理由として2つのことを紹介します。
- 人手不足の深刻化
- 働き方改革の推進
それぞれ詳しくみていきましょう。
3-1.人手不足の深刻化
日本は世界に先駆けて少子高齢化が進行しています。
生産年齢人口(労働力の中心である15〜64歳までの人口)は1995年をピークに減少を続けており、日本全体で人手不足が深刻化しているのが現状です。
また、生産年齢人口の中には、介護や育児といったさまざまな要因で働きたくても働けていない人も含まれているため、実質の労働力はさらに低い状況にあります。
生産年齢人口が減少している影響もあり、ほとんどの企業では人材確保が大きな課題になっています。事業を拡大したいと思っても人手不足で実現できないなど、このまま人手不足が進行すると企業の競争力が失われてしまうかもしれません。
また、社内の優秀な人材が単純作業を処理するのに時間を取られてしまい、せっかくの能力を十分に発揮できていない状況も見受けられます。
こういった人手不足に関するさまざまな問題を解決する手段の一つとして、人に変わる労働力になり得るRPAを導入する企業が増えているのです。
ココがポイント
人手不足に関する問題を解決する手段としてRPAを導入する企業が増えている。
3-2.働き方改革の推進
労働者一人がいくらの付加価値を生み出しているかを示す、労働生産性という指標があります。
世界の先進国と比較すると日本の労働生産性は非常に低く、長時間労働をしているにも関わらずそれに見合った付加価値を生み出せていません。また、日本人の働くことに対する満足度は国際的にみても低い傾向にあり、これまでの働き方を早急に見直す必要があります。
そういった背景の中で、政府主導で働き方改革が進められています。
働き方改革では、投資やイノベーションによる生産性向上とともに、就業機会の拡大や意欲・能力を存分に発揮できる環境を作ることが目指されており、IT技術の積極的な導入を推奨しています。
RPAが得意とする単純かつ定型的な業務は、付加価値が低いにも関わらず多くの人手がかかっています。そのため、働き方改革を実現するツールの一つとして、RPAに注目が集まっているのです。
ココがポイント
付加価値の低い定型業務を代行することで、働き方改革を実現できるツールとしてRPAが注目されている。
4.RPAとその他自動化ツールとの違い
人が行っている業務を代行してくれる自動化ツールは、RPA以外にもあります。
他の自動化ツールとRPAの違いを理解することで、RPAを効果的に活用できるようになるでしょう。
- AIとの違いについて
- Excelマクロとの違いについて
- botとの違いについて
ここでは、RPAとよく比較される3つの自動化ツールとの違いをご紹介します。
4-1.AIとの違いについて
上述したRPAの定義の中でもAIという言葉が出てきていましたが、両者はよく混同されます。RPAとAIの違いを端的に表すと、RPAは人の手の代わりで、AIは人の脳の代わりであるといえます。
AIは人工知能という意味で、機械学習を繰り返す中で思考や判断ができるようになります。
過去の経験則や蓄積されたデータを分析して自らの動きを最適な形に修正していけるので、人の脳のように複雑な処理や判断もこなせるのが特徴です。一方で、AIを学習させるためには膨大なデータと学習時間が必要であり、導入コストも高い傾向にあります。
RPAは教えられた作業手順やルールに従ってミスなく作業をこなすことを得意としています。AIのように自ら考えることはできないため、複雑な処理や判断を必要とする作業には向いていませんが、AIよりも設定が簡単で使いやすく、導入コストも安い傾向にあります。
近年では、AIとRPAを組み合わせてより高度な自動化を進める例も増えています。AIを搭載したRPAによって明確にルール化しづらい業務であっても自動化できるようになれば、人はより多くの業務から解放されるようになるでしょう。
今後の技術開発に期待が集まっています。
ココがポイント
AIは導入コストが高く設定が難しい、対してRPAは設定が簡単で導入コストも安い。
4-2.Excelマクロとの違いについて
RPAが登場する以前の自動化ツールといえば、Excelのマクロ機能が中心でした。
Excel自体の利用率の高さも影響して、今でも多くの方がマクロ機能を利用しています。マクロ機能は、業務でExcelを使っている企業であれば無料で活用できます。しかし、Excelでの作業以外は自動化できません。
マクロ機能で自動化できるのは、Excelでの作業やWordやAccessなどのOfficeソフトと連携する作業のみであり、自動化できる範囲が狭いことがデメリットです。また、マクロを扱うにはプログラミング言語であるVBAを理解する必要があるため、誰でも簡単に使えるツールとはいえません。
一方、RPAの場合は特定のアプリケーションでしか動作しないという制限は少ない傾向にあります。
WebブラウザとExcelを同時に開いて作業する、Excelの情報を社内システムに転記する、といったように、複数のアプリケーションを組み合わせる業務でも自動化できるため、Excelのマクロ機能よりも自由度が高いことが特徴です。
ココがポイント
RPAは特定のアプリケーションだけでなく、複数のアプリケーションを組合せた業務の自動化もできる。
4-3.botとの違いについて
botは、ロボット(Robot)を意味する言葉で、あらかじめ決められた動作を自動的に繰り返すプログラムです。
チャットへの自動返信を行うチャットボットが特に有名ですが、人がやると時間がかかる単純作業を代わりに行ってくれるという点では、RPAと非常に似たものだといえます。botとRPAが大きく違う点は、開発時や利用時にプログラミングを必要とするかどうかです。
botはプログラミングが必要なツールであり、新しくbotを開発したり、仕様変更をしたりする場合はシステムエンジニアに依頼しなければなりません。RPAの中にもプログラミングを必要とするものが一部ありますが、多くのRPAではプログラミングは不要です。
普段行っている作業をコマンドに沿って操作するだけで業務を教えることができるなど、システムエンジニア以外の人でも簡単に扱えるというのがRPAのメリットだといえます。
ココがポイント
多くのRPAはプログラミングが不要であり、自動化したい作業を行うことで業務を教えることができる。
5.RPA導入後の効果について
RPAの導入によって企業はどんな効果を得られるのでしょうか。
ここでは、企業にとっての主なメリットとして5つのことをご紹介します。
- 業務の自動化・効率化
- 人手不足の解消
- 生産性の向上
- ヒューマンエラーの削減
- 業務内容の可視化
各メリットがどういった意味なのかをみていきましょう。
5-1.業務の自動化・効率化
RPAを導入すれば、人がパソコンで行っていた単純作業や定型業務を自動化できます。
バックオフィス業務の多くは単純作業や定型業務であり、RPAで自動化できれば人の負担は大きく減るでしょう。また、RPAで完全な自動化はできなかったとしても、一部の作業をRPAに代行してもらうことで業務の効率化が図れます。
自社で行っている業務の作業フローを分析して、RPAで自動化できそうな作業は積極的にRPAに任せていくべきです。
5-2.人手不足の解消
RPAは人材不足の解消に役立ちます。
RPAは自動化できる業務の範囲が広く、経理・人事・営業といったさまざまな部署での労働力として活躍するでしょう。また、RPAはソフトウェアロボットなので疲れることもなく、一度覚えさせた業務を繰り返し行ってくれます。
そのため、RPA1台で何人もの業務量をこなせる場合もあり、人を何人も雇うよりもコストを削減できます。
5-3.生産性の向上
付加価値の低い単純作業や定型業務をRPAに任せることで、従業員が人にしかできない業務に集中できるようになります。
業務の改善や新規事業の検討といった付加価値の高い業務に人が専念すれば、生産性は向上するでしょう。また、RPAは24時間365日疲れることなく動き続けるので、業務量も大幅に増やせる可能性があります。
実際に、RPAを導入することで従来の4倍の業務量をこなせるようになった例もあり、RPAが生産性の向上に貢献することは明らかです。
5-4.ヒューマンエラーの削減
人が作業をしていると、どうしてもミスが発生してしまうものです。
特に繰り返し行う作業の場合、ミスをしたこと自体に気づかない可能性も高くなります。ミスがでないように集中し続けることは従業員の負担であり、満足度が下がる要因の一つです。しかし、RPAは疲れることがなく、高い精度を保ったまま作業をし続けてくれます。
ミスを修正したり、二重チェックしたりする手間をなくせる、業務の効率化につながります。
5-5.業務内容の可視化
RPAに業務を覚えさせるためには、作業手順や作業内容を細分化した業務フローとしてまとめなくてはなりません。その過程で、今まで人が感覚で行っていた業務内容が可視化されてノウハウとして蓄積できます。
今後同じような業務が出てきた際に業務フローを流用できるだけでなく、引き継ぎの手間も軽減します。
6.RaBitのRPAツールについて
当社ではRPAツールの「RaBit」を開発・提供しており、人手不足の解消や働き方改革に取り組む中小企業のお客様を中心に業務の自動化を支援しています。
ここでは、「RaBit」の主な特徴をご紹介します。
- 業務自動化でお客様の負担を軽減
- 圧倒的にリーズナブルで費用対効果が抜群
- ITに詳しくないお客様でも簡単に導入できる
6-1.業務自動化でお客様の負担を軽減
「RaBit」は転記・照合・通知といった定型的なルーティン業務の自動化に最適なRPAです。
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6-3.ITに詳しくないお客様でも簡単に導入できる
「RaBit」ではRPAを熟知した150名以上のスタッフによるサポート体制を完備しています。
初期導入時は完成物を納品し、設定も「RaBit」のスタッフが代行するため、お客様の手間は一切発生しません。そのためITに詳しくないお客様でも安心してご利用可能です。トラブルが発生した際はお気軽にご相談ください。