近年、ITの人材不足が問題視される背景から、業務自動化ツールの「RPA(Robotic Process Automation)」が注目を集めています。RPAツールを導入して業務の自動化に取り組めば、人材不足や長時間労働を解消できます。
しかし、コストがかかってしまう有料のRPAツールには、「なかなか手を出せない」と手を出しあぐねる企業が多いようです。なるべくコスト面での負担がかからないように、無料RPAツールの導入を検討している方もいるのではないでしょうか?
しかし、無料RPAツールを導入するにあたっては、以下のようなお悩みも。
「無料のRPAツールでも問題なく活用できる?」
「RPAツールの無料・有料にはどのような違いがある?」
そこで本記事では、RPAの概要や無料ツールのメリット・デメリット、代表的な無料ツール4選を解説します。また、有料ツールならではのメリットも紹介しますので、RPAツールの選定にお役立てください。
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1.RPAとは?
RPA(Robotic Process Automation)は「ロボットによる業務の自動化」を意味する言葉です。一般的に、RPAはパソコン業務を自動化するソフトウェアを指す言葉として使われています。
RPAで自動化できる業務としては、次のような事例が挙げられます。
- データ入力・転記
- データ収集・分析
- メールでの自動返信・自動通知
- 定型的な資料の作成
RPAは、あらかじめ決められたルール通りに同じ作業を繰り返す定型業務の自動化に適しています。現在、企業のバックオフィスではそういった定型業務が数多く行われており、膨大な工数がかかっている状況です。
RPAはこれまで人にしかできないと考えられてきたパソコン業務を自動化できるので、人材不足や長時間労働の解消に役立つと期待されています。
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2.無料RPAツールのメリット
世の中には数多くのRPAツールが存在しており、その中には無料で使用できるソフトウェアもあります。
オープンソースで自由に利用できるツールや、有料RPAツールのベンダーが提供している無料版など、さまざまなタイプがあるので、まずはそういった無料のツールから使ってみたいと考える方は多いでしょう。
ここでは、無料RPAツールを利用するメリットをいくつかご紹介します。
2-1.運用コストが不要
無料RPAツールが持つ最大のメリットは、運用コストがかからない点です。
利用するツールやユーザー数にもよりますが、有料ツールの場合は毎月数十万円のコストがかかるケースも少なくありません。
無料RPAツールなら、そういったコストを一切かけずにパソコン業務の自動化に取り組めます。
企業規模や用途によっては、無料のツールで十分な場合も。
また、コストがかかっていないのであれば、仮に失敗しても損失を最小限に抑えられます。失敗してもよい前提で、RPAの導入にチャレンジできるのは無料ツールを使うメリットです。
2-2.お試し感覚で利用できる
無料RPAツールは、有料ツールを導入する前のお試しとしても活用できます。本格的にRPAツールの導入を検討する前に、どのような自動化ができるのか試してみたい方も多いでしょう。
しかし、有料ツールをお試しで利用しようとすると、ベンダー企業とのコミュニケーションが少なからず発生してしまいます。
無料RPAツールなら自由にダウンロードできるソフトウェアが多いため、いつでも気軽にRPAツールを試せます。
そのまま業務の自動化に成功するのが理想ではありますが、もし失敗したとしても、その経験は有料RPAツールを選定する際に役立ちます。
ココがポイント
実際の使用感を把握できるので、現場担当者からの理解も得やすい
2-3.ほかの重要な業務に専念できる
無料RPAツールで業務の自動化に成功すれば、これまでその業務にかかっていた工数や人件費を丸々浮かせられます。
その浮いた工数をより重要な業務に割り振ったり、人材確保の予算などに割り当てたりすれば、企業の継続的な成長に役立つでしょう。
3.無料RPAツールのデメリット
無料RPAツールには多くのメリットがありますが、無料であるがゆえのデメリットも存在します。
企業規模や用途にもよりますが、本格的な業務の自動化に取り組もうとした際に足枷となるケースが少なくありません。
事前にどのようなデメリットがあるのかを理解した上で、無料RPAツールを利用するようにしましょう。
3-1.サポートがない
無料RPAツールは、基本的にベンダーからのサポートを受けられません。
利用時に何かトラブルが起こってもすべて自社内で解決しなければならないので、ITに詳しい人材がいない場合は失敗するリスクが高まります。
なかには、操作方法に関する情報が少ないツールや、日本語に対応していないツールもあります。
そういったツールを導入してしまうと、そもそも使い方が分からず、RPAツールに対する苦手意識だけが芽生えてしまうかもしれません。
無料とはいっても、RPAの運用に必要な最低限の情報が揃っているツールの利用をおすすめします。
3-2.クラウドで管理できないツールも
無料で利用できるRPAツールは、クラウドで管理を行えないソフトウェアが多くなっています。
クラウド管理のできるRPAツールはベンダーによってシステム障害やアップデートを行えるため、システム自体の管理・保守作業が簡単な点がメリットです。
また、ブラウザ単位で稼働できるため、同じパソコンを使ってさまざまな業務の並行作業も行えます。
一方で、クラウド管理ができないツールの場合は、自社で保守管理を行わなければなりません。その分、RPAの管理に手間が掛かってしまいます。
無料のRPAツールはクラウド型ソフトウェアが少なく、クラウドにおける代表的な機能を利用できない点がデメリットです。
ココがポイント
ベンダーによっては、クラウド型ではないRPAツールも運用サポートを行ってくれる
3-3.機能・期間に制限がある
無料RPAツールの多くは、有料ツールに比べると利用できる機能に制限があります。
そのため、簡単な業務は自動化できたとしても、複雑な操作が必要になる業務は自動化ができず、十分な導入効果を得られない可能性があります。
また、有料RPAツールのベンダーが無料版として提供しているツールの場合は、利用できる期間にも制限が付けられている場合も。
あくまでも「お試し版」の位置付けであり、本格的な業務の自動化に取り組む際は有料版に切り替えなければなりません。
有料への切り替えを前提に無料RPAツールを利用する際は、そのような制限がある点を必ず理解しておきましょう。
利用開始する前に、どのような機能が使えるのか、いつまで使えるのか、といった利用条件をしっかりと確認しておくべきです。
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4.代表的な無料RPAツール4選
ここからは、代表的な無料RPAツールを4つご紹介します。ここで紹介するツールは利用者も比較的多い有名なツールなので、安心してご利用いただけます。
それぞれのツールの特徴を簡単にまとめているので、無料RPAツールを使ってみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
4-1.Power Automate
「Power Automate」は、Microsoft社が提供するRPAツールです。Windows11を利用しているユーザーなら、デスクトップ版アプリが最初から組み込まれているので無料で利用できます。
業務の自動化でプログラミングの知識は不要であり、ドラッグ&ドロップ操作のみでロボットを作成できます。有料版へアップグレードすれば、他社製のソフトウェアとの連携機能やテンプレート機能が充実します。
特徴 | ・Windows11ユーザーであれば無料で利用できる ・個人利用に適している |
導入形態 | デスクトップ型 |
対応OS | Windows、Android、iOS |
注意点 | ・ベンダーからのスピーディなサポートは受けられない ・有料版に比べると無料版の機能は大きく制限される |
4-2.UiPath Community Edition
「UiPath Community Edition」は、UiPath社が提供するRPAツールです。UiPath社のRPAツールは世界中に普及しており、導入実績が豊富にあります。
「UiPath Community Edition」は個人または小規模チーム向けに無料で提供されており、「UiPathStudio」というツールを利用してドラッグ&ドロップ操作のみでロボットを作成できます。
一部機能に制限はありますが、ロボットの管理機能も備わっているので、組織的に利用可能です。
特徴 | ・無料でも機能が充実している ・小規模であればチームでも利用できる ・利用者が多く、操作方法やノウハウの情報が充実している |
導入形態 | デスクトップ型 |
対応OS | Windows |
注意点 | ・企業規模によっては無料で利用できない ・ベンダーへ直接問い合わせはできない |
4-3.マクロマン
「マクロマン」は、コクー株式会社が提供する国産のRPAツールです。ツール利用料が一切不要の完全無料型RPAツールとして知られています。
ほかに紹介したツールとは異なり、有料版が存在しないので、機能制限なしで利用できる点が特徴です。追加費用を払えば、専任の担当者からリモート・スポット派遣・常駐派遣のサポートも受けられます。
特徴 | ・機能の制限がない ・国産のRPAツール |
導入形態 | デスクトップ型 |
対応OS | Windows10 Pro |
注意点 | ・Windows10 Proでしか利用できない ・ほかのツールに比べるとマニュアル類がやや少ない ・リモートや常駐でのサポートは有料になる |
4-4.Automation Anywhere Community Edition
「Automation Anywhere Community Edition」は、上述したUiPath社と同じく、世界的なRPAツールベンダーであるオートメーション・エニウェア社が提供しています。
クラウド型のRPAツールであり、Webブラウザを通じてどのパソコンからでもロボットの開発・利用が可能です。UiPath社の「UiPath Community Edition」と同じく、無料で利用できるのは個人または小規模チームのみとなっています。
特徴 | ・無料で使えるクラウド型RPAツール ・小規模であればチームでも利用できる ・利用者が多く、操作方法やノウハウの情報が充実している |
導入形態 | クラウド型 |
対応OS | ブラウザ上で動作するため特になし |
注意点 | ・企業規模によっては無料で利用できない ・ベンダーへ直接問い合わせはできない |
5.有料RPAツールがおすすめの理由
ここまでで、無料RPAツールのメリット・デメリットと代表的なツールをご紹介してきました。
無料RPAツールは業務の自動化を始める第一歩として役立つので、とにかくRPAを試してみたいと思っている方は利用してみるとよいでしょう。
ただし、本格的に業務の自動化に取り組むのであれば、有料RPAツールの方が運用に失敗しにくいのも事実です。なぜ有料RPAツールの方がよいのか、理由をご紹介します。
5-1.プロへの依頼で負担が少ない
無料RPAツールを導入する場合は、マニュアルを見ながら手探りで操作方法を覚えていかなければなりません。
しかし、現場の担当者の中にはITリテラシーがそれほど高くない人も多いので、業務を自動化できるまでに相当な負担を強いてしまう場合も。
最悪の場合は、途中で挫折してしまう可能性もあります。
有料RPAツールのなかでも、導入時にベンダーのサポートを受けられるソフトウェアがおすすめです。
ベンダーによっては、操作方法のレクチャーだけでなく、設定代行やRPA化する業務の選定も実施してもらえるため、うまく活用すれば自社に負担をかけずにRPAの導入を進められます。
5-2.万が一のトラブルでも安心のサポート
RPAツールを使っていると、「突然RPAツールが動かなくなった」「RPAツールの動作が間違っている」などのトラブルが発生する場合があります。
無料RPAツールだとベンダーのサポートを基本的に受けられないため、そういったトラブルはすべて自社で解決しなければなりません。マニュアルを見ても解消方法が分からなければ、RPAツールの利用を断念せざるを得なくなる可能性があるのも事実です。
しかし、トラブルの発生時にベンダーが手厚くサポートしてくれる有料のRPAツールなら、安心して利用し続けられます。
自社でトラブルを解決できる自信がないのであれば、有料RPAツールを導入してベンダーのサポートを受ける方がよいでしょう。
ココがポイント
手厚いサポートのあるベンダーなら、導入から運用、社員教育までフォローしてもらえる
6.コスパ抜群!RPAツールを導入するなら「RaBit」がおすすめ
最後に、弊社が開発・提供しているRPAツールの「RaBit」についてご紹介します。
「RaBit」は有料のRPAツールですが、コストパフォーマンスが抜群で中小企業のお客様でも気軽に導入していただけます。
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6-1.抜群のコストパフォーマンス
「RaBit」は初期費用66,000円、月額10,450円からでも導入できるRPAツールです。
無料ではありませんが、一般的な有料RPAツールに比べると圧倒的に低コストで、RPAツールの導入によるコスト負担を最小限に抑えられます。
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6-2.サポート体制が充実
「RaBit」の特徴は、低コストでありながらサポート体制が充実している対応力です。
「RaBit」の導入時には、専任のエンジニアがお客様に合わせたオーダーメイドの設定まで対応しており、お客様にご負担をかけずに業務の自動化を実現しています。
また、導入後は150名以上のプロオペレーターによるフルサポートを行っており、トラブルを迅速かつ丁寧に解消いたします。
6-3.あらゆるパソコン業務の自動化に対応可能
「RaBit」には、入力・転記・ソフト操作・データ取得・書類作成・精算処理・整合性チェック・情報収集といったあらゆるパソコン業務を自動化できる機能がそろっています。
操作にはプログラミングの知識は不要であり、現場の担当者の方でも簡単にご利用いただけます。
どのようなお悩みもご相談に応じますので、RPAの導入に疑問を抱えている方はぜひお気軽にお問い合わせください。