RPAツールなら、ブラウザ操作まで自動化できます。とはいえ、「ブラウザ操作を自動化するメリットとは?」と、ツールを活用するメリットを掴みあぐねている人も少なくありません。
この記事では、ブラウザ操作を自動化する主な手法とともに、メリットや導入手順を解説します。RPAツールを使ってブラウザ操作を自動化した際の注意点についても触れていますので、あわせてご参照ください。
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1.ブラウザ操作を自動化する主な手法
ブラウザ操作を自動化するには、大きく分けて2つのシステムを利用する手法が存在します。代表的なものは「RPAツール」と「スクリプト言語によるコーディング」です。
ここでは、それぞれの手法について解説します。
1-1.RPAツールを使用する
RPAツールを利用すれば、ブラウザ操作を簡単に自動化することができます。RPAツールとは、パソコン作業などの定型業務を自動化するのに適したツールです。直感的に操作できるシステムが多く、コードの知識がなかったとしても導入しやすいメリットがあります。
ブラウザのボタンをクリックしたり、特定のフォームにデータを入力したり、またブラウザ上のデータを収集する「Webスクレイピング」の作業もRPAツールによって自動化が可能です。
非エンジニアのITスキルに自信がない人でも、RPAツールならブラウザのさまざまな操作を自動化できるといえます。
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1-2.スクリプト言語でコーディングする
ブラウザ操作を自動化する手法に、スクリプト言語でコーディングをする方法もあげられます。自動化したい操作や手順を細かく指定でき、独自の作業手順をシステム化できるのがメリットです。
たとえば、PythonのSeleniumライブラリなどを使用して、ブラウザ操作を自動化できます。自分だけのオリジナルな自動化システムを作りたい場合は、スクリプト言語でのコーディンも手法のひとつだと言えるでしょう。
しかし、非エンジニアやITスキルに自信のない人にとって、スクリプト言語でコーディングするのはハードルが高いのも事実です。一方で、RPAツールならブラウザ操作を自動化するのに特化したシステムもあり、複雑な手順を必要とせず簡単な手法で作業を効率化しやすくなっています。
ココがポイント
ITスキルに自信があればRPAを使わずともブラウザ操作を自動化できるが、手間がかかる
2.RPAツールでブラウザ操作を自動化するメリット
近年ではRPAツールを使ってブラウザ操作を自動化している企業も多くなっています。RPA化によりブラウザ操作を自動化すれば、業務効率化だけでなく、さまざまなメリットを得られるのも事実です。
ここでは、RPAツールでブラウザ操作を自動化するメリットについてご紹介します。
2-1.自動化に簡単に取り組める
RPA化によってブラウザ操作を自動化するもっとも大きなメリットが、簡単に取り組める点です。RPAツールのなかには直感的な操作で設定できるシステムもあり、複雑なコーディング知識が不要なタイプも少なくありません。
たとえば、簡単なドラッグ&ドロップのマウス操作だけで、ブラウザの操作を自動化できるソフトも存在します。なかにはマウスの動きを再現して自動化するツールもあり、どのような人でもブラウザ操作を自動化しやすくなるのがメリットです。
ココがポイント
RPAによっては、求めている自動化システムを導入・開発してくれるベンダーも存在する
2-2.ブラウザ以外のソフトとも連携して自動化できる
RPAツールなら、ブラウザ以外のソフトと連携して作業を自動化できるメリットもあります。ほかのソフトウェアや、社内の独自システム操作を自動化して、ブラウザへの転記作業を効率化することも実現できます。
RPAツールはAPI連携やプラグインによる拡張が可能なソフトウェアもあり、Excelやメールソフト、CRMなどさまざまなツールと連携して、業務全体の効率化に貢献するのもポイントです。
「まずはブラウザ操作を効率化させたい」と考える企業にとって、ほかの作業も効率化できるRPAツールの機能性は、大きなメリットだと言えるでしょう。
ココがポイント
ブラウザ操作以外にも、幅広い業務を効率化したい場合はRPAが大きく貢献する
2-3.生産的な業務に集中できる
ブラウザ操作の自動化によって、生産的な業務に集中しやすくなるのもメリットのひとつです。ブラウザ操作のなかには、「単純な情報収集作業」「Excelからのデータ転記」など、単純作業が含まれている事例も少なくありません。
RPAツールによってそれらの作業を自動化すれば、人の手間を大幅にカットできます。より創造的な業務や意思決定がしやすくなるため、企業としての成長に繋がりやすいのもポイントです。
また、RPA化によってブラウザ操作を自動化すれば、スクリプト言語などのコーディングが必要ないのもメリットのひとつ。より効率的に作業を自動化したい人にとって、RPAツールは大きなメリットをもたらすと言えます。
3.RPAツールでブラウザ操作を自動化する方法
RPAツールは、導入すればすぐにブラウザ操作を自動化できる訳ではありません。システムにどのような作業を自動化させたいのか、一定の手順を学ばせる「シナリオ」の作成が必要です。
ここでは、RPAツールでブラウザ操作を自動化する手順について解説します。
3-1.自動化したいブラウザ操作を明確にする
RPAツールを導入する前に、まずは自動化したいブラウザ操作を明確にしましょう。具体的な操作手順や業務内容を把握しなければ、RPAツールを導入してもすぐに効率化することができません。
業務を見返したうえで、ログイン操作や検索操作、フォーム入力操作など、それぞれの具体的な操作をリストアップするのをおすすめします。
作業のなかに人の意思決定が必要な判断作業が含まれていると、効率化のボトルネックになってしまうおそれもあるためご注意ください。
3-2.RPAツールでシナリオを設定する
RPAツールでブラウザ操作を自動化するには、「シナリオ」を作成する必要があります。シナリオとはRPAツールにとっての手順書のようなもので、シナリオに従って作業を進めるシステムがほとんどです。
たとえば、Excelデータからブラウザフォームに自動転記する作業をRPA化するには、「Excelを開く」「特定列をコピーする」「ブラウザを開く」「特定サイトへログインする」「ブラウザの特定フォームにカーソルを移動させる」「ペーストする」「フォームの入力を完了させる」といった作業を一つずつシナリオに登録しなければなりません。
言い換えれば、一連の作業をシナリオに登録するだけで、ブラウザを操作する作業のほとんどをRPAツールで自動化できます。
ココがポイント
RPAでブラウザ操作を自動化するときはシナリオの作成が必須
3-3.定期的にメンテナンスする
最後に、RPAツールでブラウザ操作を自動化するときは定期的なメンテナンスが必要です。ブラウザのアップデートやウェブサイトの仕様変更があったとき、ボタンや装飾の位置が従来とは変わるだけで、既存の自動化した手順が通用しなくなる可能性があります。
場合によっては、RPA化したと思っていたブラウザ操作作業も、意味のない動作を繰り返している状況になってしまう可能性も。
手順等に変更点やミスがないか、しっかりと稼働ができているか、RPAツールを導入したときは定期的にシナリオ・システムの動作状況を確認する必要があります。
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4.RPAツールでブラウザ操作を自動化する注意点
RPAツールを使えば、ブラウザ操作だけでなくさまざまな定型業務を自動化できます。とはいえ、一つひとつ順を追ってRPA化に取り組まなければ、まれにトラブルが発生する事例があるのも事実です。
ここでは、RPAツールでブラウザ操作を自動化する注意点について解説します。
4-1.小規模な操作から自動化していく
はじめてRPAツールを導入するときは、小規模な操作から自動化していくのをおすすめします。たとえば、ログイン操作や検索操作、単純なWebスクレイピングのような作業です。
「Excelから特定データをフォームに入力して申請」といった作業も単純には思える一方で、自動化する手順にミスがあった場合、情報流出や元データの損失といったトラブルを招く可能性も。
予期せぬ問題が発生したときの対応が難しくなってしまうため、まずはRPAツールに慣れるためにも、自動化の適用範囲を徐々に広げていくのをおすすめします。
ココがポイント
小規模な操作からRPA化すると、成功体験を積み重ねて他部署やほか業務への導入スピードを引き上げられる
4-2.セキュリティ対策を行う
RPAツールでブラウザ操作を自動化するときは、セキュリティ対策が必要不可欠です。RPAツールでは先述したとおり「シナリオ」によってさまざまな作業を自動化しています。
その作動環境に、特定フォームや自社データなどにアクセスするためのログインアカウントやパスワードが含まれているシーンも少なくありません。
仮にRPAツールを有するサーバーがハッキング被害にあってしまった場合、上記の自社データにアクセスする権限を有したままになってしまいます。適切な対策がなければ情報漏洩のリスクが高まるため、パスワードの管理方法やアクセス権限など、ツールのセキュリティ設定には注意を払う必要があります。
4-3.トラブル時の対処方法を決めておく
RPAツールでブラウザ操作を自動化するときは、システムのトラブル発生時、どのように対処するかマニュアル化しておく必要があります。自動化したプロセスが停止した場合、既存の作業手順がわからなければ業務への影響は避けられません。
たとえば、「エラーが発生したときには即座に通知する」「エラー対応の担当者を決める」「エラー時に人力で対応する業務範囲を決める」といった対処方法が必要です。予期せぬトラブルに迅速に対応し、業務の遅延を防ぐためにも、トラブル時の対応は熟考しておくのをおすすめします。
なお、RPAツールによっては、トラブルが発生したとき迅速にサポート対応してくれるベンダーも。トラブルの被害を最小限に抑えたいと考えている場合は、サポート力に優れたベンダーを探してみるのもポイントです。
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6.まとめ
RPAツールなら、ブラウザ操作を簡単に自動化できます。Excelから自社システムとの連携も簡単に行えるほか、データの入力や転記作業、Webデータのスクレイピング作業まで自動化が可能です。
ブラウザ操作の単純作業をRPA化すれば生産性の高い作業へ人員を割きやすくなるため、企業の成長力も高まるのが特長のひとつ。もし「ブラウザ操作を自動化したい」とお考えの場合は、ぜひこの機会にオーダーメイドでRPAツールを制作するサービス「RaBit」をご検討ください。