「RPAツールを導入したいけれど、どれを選べばいいかわからない」
「自社に適したRPAツールのおすすめがあれば知りたい」
RPAツールを導入するうえで、そんな悩みを抱えている方も少なくないようです。
RPAは生産性向上に役立つツールとしておすすめされているものの、自社にミスマッチのソフトを選んでしまうと、コストだけが掛かってメリットをうまく享受できない事例もあります。
そこで本記事では、クライアントごとにマッチした業務のRPA化を図るべく、RPAツールのおすすめソフト8選をご紹介します。
RPAツールに詳しい弊社視点でおすすめできるソフトを解説しますので、各ツールのメリットやシステムの特長、設定から導入までの参考になりましたら幸いです。
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1. RPAツールのおすすめ8選!
「ロボットによる業務自動化」を意味し、バックオフィスでの単純作業や定型業務をロボットが代行して自動化するRPAツール。RPAツールの市場規模は年々拡大を続けており、生産性向上に取り組む企業をサポートしています。
ここでは、数多くあるRPAツールの中でもおすすめのソフト8選をご紹介します。各ツールの特徴やどのような企業に適しているかメリットなども紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
※2021年9月時点の情報を元に記載しております。
1-1. WinActor(ウィンアクター)
日本国内でのシェア率が高く、代表的なRPAツールが「WinActor(ウィンアクター)」です。
NTTグループが開発した純国産RPAツールで、Windows端末で動くアプリケーションの操作を学習して自動で作業してくれます。Windows端末で操作可能なあらゆるアプリケーションに対応しており、WordやExcelといったOffice製品、各種ERP、ワークフローシステム、個別システムなどで利用できます。
操作画面やマニュアルなどのすべてが日本語に対応しているうえに、NTTグループならではの充実したサポートを受けられるので、安心感があるのもメリットの1つです。
設定にはプログラミングや特殊な言語の知識が不要で、作業手順はドラッグ&ドロップだけで業務のRPA化が可能です。また、よくある操作をまとめたライブラリが400種類以上あるので、設定の手間を軽減できます。
価格は販売代理店に要問い合わせですが、パソコン1台にインストールして利用する場合の参考価格はフル機能版で約90万円/年、実行版で約25万円/年です。導入企業は日本の大手企業が多く、サービス・インフラ、ソフトウェア、メーカー、金融といった業界での実績が豊富にあります。
最後に、「WinActor」がRPAツールとしてどのような方におすすめなのかをまとめます。
- NTTグループが開発した純国産RPAツールのサポートに魅力を感じる方
- 大手〜中堅企業で導入コストに見合った効果が見込める方
- パソコン1台からスモールスタートで業務の自動化がしたい方
1-2. BizRobo!(ビズロボ)
出展:https://rpa-technologies.com/
RPAテクノロジーズ株式会社が提供する「BizRobo!(ビズロボ)」も日本国内でのシェア率が高いRPAツールです。日本でRPAツールが広まる以前から開発に取り組んできた実績があり、国内2,200社以上で導入されています。
スモールスタート向けの「BizRobo! mini」、大規模展開向けの「BizRobo! Basic」、 AI を活用して高い文字認識精度を実現している「BizRobo! OCR」など、さまざまなラインナップを揃えています。
企業規模や自動化したい業務の種類に合わせて、RPAツールの運用範囲を選択できる点がおすすめポイントです。また、一般的なRPAツールではロボットを増やすたびにコストがかかるソフトが多いものの、「BizRobo! Basic」なら1ライセンスのコストで無制限にロボットを作れます。
作れば作るほどコストメリットが得られるので、RPAツールを大規模に活用したい企業には嬉しいメリットです。価格は要問い合わせですが、「BizRobo! mini」の場合は90万円/年、「BizRobo! Basic」の場合は720万円/年、「BizRobo! OCR」の場合は36万円/年〜が参考価格です。
最後に、「BizRobo!」がRPAツールとしてどのような方におすすめなのかをまとめます。
- 大手企業などで大規模な業務の自動化を進めたい方
- 部署やグループ単位でプランを使い分けたい方
- 文字認識やAIなどの追加機能も利用したい方
1-3. UiPath(ユーアイパス)
「UiPath(ユーアイパス)」は2005年にルーマニアで創業したUiPath社が提供するRPAツールです。世界的に有名なRPAツールであり、日本で導入する企業も増えています。
直感的な操作が可能で使いやすく、機能も充実しているので、ユーザーからの評価が特に高いおすすめRPAツールとして有名です。幅広い業界で導入されており、BPO、銀行、保険、医療、通信、製造といった業界向けのソリューション事例がホームページ上で公開されています。
「UiPath」は、ロボットの開発ツールである「Studio」、作成したロボットを実行する「Robot」、ロボットを管理・制御する「Orchestrator」によって構成されています。
「Orchestrator」の有無によって小規模導入から大規模導入まで幅広く対応できるのが特徴です。自社のパソコンやサーバーにインストールするオンプレミスと、インターネットを通じて利用するクラウドを選択可能で、自社の希望に合わせて利用環境を構築できます。
価格はライセンス数や使用する機能によって異なるため、要問い合わせとなります。「Studio」「Robot」の組み合わせでの1ライセンスでの参考価格は、50万円〜80万円/年程度です。
最後に、「UiPath」がRPAツールとしてどのような方におすすめなのかをまとめます。
- 企業規模を問わず、RPAツールでの業務自動化を行いたい方
- 自社に合った最適な構成にカスタマイズして導入したい方
- 評価が高く、使いやすいRPAツールを試したい方
1-4. Automation Anywhere(オートメーション・エニウェア)
出展:https://www.automationanywhere.com/jp/
アメリカのオートメーション・エニウェア社が提供する「Automation Anywhere(オートメーション・エニウェア)」は、世界90カ国以上で導入され280万以上のロボットが稼働している代表的なRPAツールです。
近年はクラウド型のRPAツールに力を入れており、「Automation 360」はブラウザ経由であらゆる業務の自動化を実現します。クラウドのみ、オンプレミス+クラウドの構成を選べるので自社に合わせて環境の構築が可能です。
RPAツールとしてクラウド型ならではの特徴もあり、導入スピードの速さ、運用のしやすさがメリットです。さらに、標準的なロボットが1,200個も事前に準備されているので、業務の自動化をスムーズに進められます。
また、「Automation 360」によるAIと機械学習の組み込みで、他のRPAツールでは自動化しにくい高度な業務も自動化できる可能性があります。継続的に機能が向上していく拡張性もRPAツールの中でおすすめされるメリットの1つです。
肝心のRPAツール導入価格は、中小企業向けのスターターパックで約100万円/年・一部機能に制限があります。大手企業向けのAdvanced Packはすべての機能が使えますが、価格は要問い合わせです。
最後に、「Automation Anywhere」がRPAツールとしてどのような方におすすめなのかをまとめます。
- クラウド型のRPAツールを使いたい方
- 業務の自動化を素早く進めたい方
- AIと機械学習の機能を備えたRPAツールで高度な業務も自動化したい方
1-5. Blue Prism(ブルー・プリズム)
出展:https://www.blueprism.com/japan/
イギリスのソフトウェア企業であるBlue Prism社が提供する「Blue Prism(ブルー・プリズム)」は、RPAツールのパイオニア的存在です。
大企業や政府機関のような規模の大きな組織向けRPAツールとして、エンタープライズでの運用に適した高度な管理機能を有しています。管理者は各部門で使用しているロボットを一元管理でき、組織で定めた利用方針やセキュリティ方針に合致した運用をサポートします。
RPAツールを活用していると野良ロボットと呼ばれる管理不能なロボットが発生しがちですが、「Blue Prism」であればロボットの稼働状況を把握して野良ロボットを捜索し、管理・修正できる点がメリットです。
また、「Blue Prism」では権限管理や暗号化といったセキュリティ機能が充実しており、他のRPAツールに比べて圧倒的な堅牢性を誇ります。
「管理のしやすさ」「セキュリティの強固さ」といった特徴から、政府機関や金融機関、医療機関など機密性の高い組織で豊富な導入実績を誇るRPAツールです。価格は1ライセンスで138万円/年になっています。
最後に、「Blue Prism」がRPAツールとしてどのような方におすすめなのかをまとめます。
- 大規模な導入を検討しており、高い管理機能を求めている方
- 民間企業でセキュリティの高さを重視したい方
- 政府組織や金融機関、医療機関など情報の機密性が高い方
1-6. Autoジョブ名人
出展:https://www.usknet.com/services/autojob/
ユーザックシステム株式会社が提供する「Autoジョブ名人」は純国産のRPAツールです。稼働安定性を担保する機能やシナリオ作成のノウハウが分かるセミナーを用意しており、「業務を止めないRPAツール」を重視しています。
追加プランの「カスタマーサクセスプラン」を利用すれば、専任のプランナーがRPAツールの導入から業務改善を成功させるまでサポートをしてくれるなど、導入サポートが充実している点も特徴です。
「Autoジョブ名人」の価格は、開発版ライセンスで60万円/年、実行版ライセンスで18万円/年となっています。比較的低価格に抑えられているため、中小企業であっても導入しやすいRPAツールだといえます。
同社ではほかにも、メール業務の自動化に特化した「Autoメール名人」や受発注システムといった業務用システムまで幅広いRPAツールを手掛けています。
最後に、「Autoジョブ名人」がRPAツールとしてどのような方におすすめなのかをまとめます。
- 高額なRPAツールの導入が難しい中小企業の方
- 稼働の安定性を重視する方
- 導入サポートの充実度を重視する方
1-7. Nice(ナイス)
イスラエルのNICE社が提供している「NICE(ナイス)」は、独自性の高いRPAツールです。
NICE社は通話録音や音声分析といったコールセンター向けのソリューションで長年の実績を持つ企業であり、RPAツールもコールセンター向けとしておすすめされています。
「NICE」は世界各国の大規模コールセンターを中心に導入されており、大量の入力作業を自動化したり、オペレーターのサポートをしたり電話応対業務のRPA化に活躍しています。
製品としてはサーバー型の全自動RPAツール「NICE Robotic Automation」、デスクトップ型の半自動RPAツール「NEVA」、デスクトップデータの分析・可視化と自動化対象の選定を担う「Automation Finder」の3つがあり、コールセンター業務以外の自動化も可能です。
価格は要問い合わせですが、コールセンターのオペレーター業務サポートに適した「NEVA」の参考価格は35.5万円〜となっています。
最後に、「NICE」がRPAツールとしてどのような方におすすめなのかをまとめます。
- コールセンター業務の自動化をしたい方
- 電話対応などの顧客に関わる業務の自動化をしたい方
1-8. RaBit(ラビット)
弊社が提供する「RaBit(ラビット)」は、幅広い業務の自動化ができるRPAツールであり、オーダーメイドできる点が特徴です。自動化したい業務の作業手順は企業によってさまざまのため、一般的なRPAツールでは導入後にクライアント自身で業務内容を設定していただく必要があります。
しかし、「RaBit」なら、お客様の業務フローに合わせた設定まで完了した状態でRPAツール導入をお手伝いいたします。業務のRPA化に伴う難しい設定をお客様ご自身で行う必要はありません。
また、お客様ご自身でRPAツールの設定変更を行う場合でも、プログラミングの知識は不要のため簡単に業務の登録内容をカスタマイズしていただけます。
150名以上のオペレーターによるサポート体制を構築しており、導入時や運用中のトラブルも迅速に解決いたします。「RPAツールを導入したけれど、うまく使いこなせない」といった悩みを解消できるよう、カスタマーサポートの充実もRPAツールを選ぶときのポイントです。
価格はお問い合わせいただく必要があるものの、初期費用6万円、月額1万円の低コストからRPAツールを導入いただけます。中小企業のお客様であっても気軽に導入しやすく、初期コストを抑えた業務効率化の実現が可能です。
最後に、「RaBit」がRPAツールとしてどのような方におすすめなのかをまとめます。
- できるだけ低価格で業務の自動化に取り組みたい方
- ITにあまり詳しくなく、RPAツールを使いこなせるか不安な方
- 導入サポートや運用サポートの充実度を重視したい方
2.RPAツールを選ぶ際のポイント
ここまで、RPAツールのおすすめ製品を紹介してきました。しかし、「まだどのRPAツールが良いか絞りきれない」と頭を悩ませる方も少なくないでしょう。
そこで、ここではRPAツールを選ぶ際に注目したい4つのポイントを解説します。
- 動作環境は自社に適しているか
- 自社で自動化したい業務に適しているか
- カスタマーサポートは充実しているか
- 無料トライアルで試せるか
これらのポイントを踏まえ、気になったRPAツールのおすすめポイントを再度見直してみてください。
2-1. 動作環境は自社に適しているか
各RPAツールには、動作に適した環境があります。動作環境が自社で使うのに適しているか考慮しなければ、自社にマッチしたRPAツールを絞り込めません。
典型的な例は、パソコンのOSです。RPAツールの多くはWindows向けに作られているため、Macをメインで使っている企業ではWindows向けRPAツールを利用できません。
Macを使っている場合は、Macに対応したRPAツールを選ぶ必要があります。また、RPAツールには「デスクトップ型・サーバー型・クラウド型」の3種類があります。それぞれの違いやおすすめポイントを理解した上でRPAツール選ぶようにしましょう。
デスクトップ型では、パソコン1台1台に対してRPAツールをインストールして利用します。サーバー型に比べると導入コストは安価で、個別に管理しやすいメリットがあります。
インストールしたパソコンで実施する業務のみ自動化できるため、小規模な導入におすすめされているRPAツールがデスクトップ型です。
サーバー型は、自社で保有するサーバーにRPAツールをインストールして利用します。「サーバーを通じて複数のパソコンで使用できる」「管理者がRPAツールの運用を管理しやすい」といったメリットがあります。
デスクトップ型に比べると導入コストが高くなりやすい傾向にあるものの、RPAツールの大規模な導入に向いているのがサーバー型です。
最後のクラウド型は、インターネットを通じてRPAツールを使用します。
自社のパソコンやサーバーにRPAツールをインストールする必要がないので最短即日に運用でき、RPAソフトやシステム保守の手間もかからない点がメリットです。
一方で、Webブラウザ上で行う業務の自動化に適しているため、社内の独自システムなどの業務をRPAツールによって自動化しにくいデメリットがあります。
ココがポイント
RPAツールには動作に適した環境があり、自社に適した環境を考慮する必要がある。
2-2. 自社で自動化したい業務に適しているか
RPAツールにはそれぞれ得意分野があるので、自社で自動化したい業務に適したシステムを選定する必要があります。RPAツールの大きな分け方として、「汎用型・特化型」の2つの特徴を抑えておきましょう。
汎用型はさまざまな業務を自動化できるように設計されています。汎用性は高いものの、都度設定に時間がかかったり、仕様変更によるメンテナンスが必要になったりする傾向にあります。
特化型は、人事や経理といった特定の業務専用で作られたRPAツールです。
一連の業務があらかじめ設定されているので、細かい設定をしなくても使える点がメリットですが、それ以外の業務には基本的に流用できなくなっています。また、さまざまな業務を自動化できる汎用型の中にも、特定の業界や業務に強みを持つRPAツールがあります。
気になったRPAツールで、自社の業界や自動化したい業務に関連する導入事例や実績があるかどうかを調べるのがおすすめです。
ココがポイント
RPAツールには得意分野があり、自社で自動化したい業務に適したシステムかを選定する必要がある。
2-3. カスタマーサポートは充実しているか
カスタマーサポートの充実度は、RPAツールの選定における重要なポイントです。RPAツールを使っていると「突然動かなくなった」「設定がうまくいかない」といった問題が発生するケースも少なくありません。
そんなとき、マニュアルや操作説明の動画が充実していれば、トラブル発生時の問題解決もスピーディに行えます。また、困ったときにいつでも相談できるサポートセンターが開設されているRPAツールの方が安心して利用できます。
カスタマーサポートの充実度を測る指標は、導入後の対応だけではありません。RPAツールによっては、初期設定の代行やカスタマイズを対応してくれる場合もあるので、あらかじめどのようなサポートが受けられるのかを調べておくことをおすすめします。
ココがポイント
RPAツールの選定には、カスタマーサポートの充実度も重要なポイントである。
2-4. 無料トライアルで試せるか
導入を検討している企業向けに無料トライアルを実施しているRPAツールがあります。
ホームページや資料を見るだけで決めるのではなく、できるだけ無料トライアルを活用してRPAツールを実際に使ってみることをおすすめします。
RPAツールを導入したものの、思ったように使いこなせず悩んでいる企業も少なくありません。
そうならないためにも、一通りRPAツールを操作して使い勝手のチェックをおすすめします。
無料トライアルの期間は、1ヶ月程度に設定されているケースが多いです。その期間中にできるだけ使用感を通して疑問点や課題を抽出しておき、RPAツールの提供企業に対して質問するようにしましょう。
ココがポイント
3.まとめ
本記事では、RPAツールに詳しい弊社の目線でのおすすめツール8選をご紹介しました。
RPAツールを選ぶときのおすすめポイントとして、「システムの稼働形態(デスクトップ・サーバー・クラウド)」「導入事例やRPA化の実績」「サポートの充実さ」などの事前チェックが重要です。
自社に合ったRPAツールを導入して業務の自動化ができれば、生産性向上や働き方改革の実現に大きく近づけます。
数多くのRPAツールにはそれぞれおすすめポイントがあるため悩んでしまいますが、事前の情報収集をもとに、自社にあったRPAツールの選定をおすすめします。
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